復興特別所得税とはどんな税金??
どうも、Linです。モンブラン、仕入れました。
確定申告をすると、色々な税金を計算するので、
自分がいくら、どの税金に支払っているのか?
を細かくチェックできるのが確定申告するメリットだと思います。
そんな確定申告をしていると、まず目にすることになるのが
復興特別所得税
です。

こちらは確定申告書B の41番に記載された金額。
「基準所得税額」に、2.1%を掛けたものが「復興特別所得税」として計算されています。
そこで今日は、一旦立ち止まり、
復興特別所得税とは何者なのか??
を振り返ってみました。
復興特別所得税とは??
まずこちらの国税庁のページを見てみると、「復興特別所得税」は次のように説明されています。
平成23年12月2日に東日本大震災からの復興のための施策を実施するために必要な財源の確保に関する特別措置法(平成23年法律第117号)が公布され、「復興特別所得税」及び「復興特別法人税」が創設されました。
つまり、2011年3月11日に起きた東日本大震災の復興のための財源を確保するために設けられた比較的新しい税金ということになります。
課税対象は所得税を納める予定があるすべての人。
所得税を納めている方は「復興特別所得税」という形で復興に協力できているんですね。
「震災からの復興」という目的で設けられた税金のため、永続的に存在しているものではなく、
平成25年から平成49年まで
の24年間にかけて払い続けることになっています。
平成49年を西暦に置き換えてみると2037年なので、まだまだ払い続けることになりそうな税金だとわかります。
復興特別所得税の計算方法
復興特別所得税の計算方法を見ていきましょう。
計算式
こちらの国税庁のページによると
復興特別所得税額 = 基準所得税額 × 2.1%
で算出できると書いてあります。

基準所得税額とは??
ということで、復興特別所得税とは基準所得税というやつに2.1%をかければ計算できることはわかりました。
ここで新しく出てきたのが、
基準所得税額。
こいつは
課税所得に所得税率をかけた金額
のことです。
復興特別所得税が出てくる前はこの基準所得税を所得税として払っていたのです。

基準所得税額の計算は簡単で、
- 売上から経費を引いて所得を計算
- 所得から控除を引いて課税所得を計算
- 課税所得に所得税率をかけて基準所得税を計算
という3ステップで計算できますよ。

所得税+復興所得税を一度に払う
基準所得税額に2.1%をかければいいだけなので、復興特別所得税額の計算は楽勝です。
で、この「復興所得税額」を「基準所得税額」に上乗せして合計した金額が、その年度の確定申告後に払う納税額になります。
だから、確定申告後に所得税を支払うというより、もっと正式に言えば、
「所得税及び復興所得税」を納税する
ということになりますね。

現に、確定申告書Bにも「所得税」単独の記載はなされておらず、確定申告後に支払う税金のことを
所得税及び復興所得
と呼んでいます。

具体的な計算例
ここまでで大体復興所得税の計算方法はわかったので、具体的な計算例を見ていきましょう。
例えば、
- 売上500万円
- 経費200万円
- 控除100万円
のプレイヤーがいたとしましょう。
売上から経費を引いた金額が所得になるので、所得は300万円。
そして、控除が100万円なので、所得から100万円を引いた200万円が課税所得になります。
で、所得が200万円の場合、所得税率は10%になりますので、所得税を計算してみると、
200万 × 10% – 97,500
= ¥102,500
になります。
これが先ほど出てきたが「基準所得税」になりますね。
この基準所得税に2.1%をかけた金額が復興特別所得税になりますので計算してみるとまると、
¥102,500 × 2.1%
= 2152.5
= ¥2,152(1円未満切り捨て)
になりますね。
したがって、確定申告後に納める「所得税及び復興所得税」は基準所得税額を足したものになるので、
(基準所得税額)+(復興特別所得税額)
= ¥102,500 + ¥2,152
= ¥104,652
になるのです。
復興特別所得税の計算もfreeeな楽勝!
という感じで、この復興特別所得税の計算は2.1%という微妙なパーセンテージをかけるので計算が面倒くさくなってしまいます。
1円未満は切り捨てですが、1円まできっちり計算しないといけないのでミスにも気を付けたいところですね。
僕はクラウド会計ソフトfreeeで確定申告しました。
freeeなら取引を登録しておけば、復興特別所得税の計算も自動で行ってくれたので助かりました。
「復興特別所得税の計算が毎年めんどくさい!」
という方はよかったらを試してみてくださいね。
それでは!
Lin

おそらく、ブロガー。
今年でフリーランス 6年目。