この記事の読者は次のとおり。
・全世界のFX業者のシェアを知りたい
本記事では、全世界にあるFX業者の1日取引高(金額ベース)をもとに、ランキングを作成しました。取引高の大きさは信頼性につながります。
FX業者選びの参考にしてください。
FX業者の取引高:全世界 総合ランキング
結果は以下の通り。
順位 | 取引高 | FX業者名 |
1 | 34.6 | IC Markets |
2 | 23.1 | XM Group |
3 | 21.2 | GMOクリック証券 |
4 | 19.2 | Hot Forex |
5 | 17.4 | DMM.com証券 |
6 | 16.2 | FXTM |
7 | 14.8 | Pepperstone |
8 | 14.4 | Exness |
9 | 14.3 | Saxo Bank |
10 | 12.3 | Roboforex |
※元データについて、日本のFX会社は2019年11月、日本国外のFX会社は2021年9月。
※ネット上で探してみると、そのものズバリという情報はありませんでした。なので、以下のサイトの情報をもとに、筆者が独自に作成しています。
参考:有力FX企業17社の月間データランキング -2019年11月- | 矢野経済研究所
参考:Largest Forex Brokers in The World | Biggest Forex Companies by Volume
疑問:GMOクリック証券が取引高世界一ではないのか?
GMOクリック証券は、Finance Magnates社の情報をもとに発表。
同社は、FXビジネスに特化した情報を提供する会社です。
GMOクリック証券が、公式サイトで公開している「1日あたりの平均売買代金」では、2021年10月度は「74.8」。この数字だと、間違いなく世界一です。
※この記事の目的は、国内FX業者と海外FX業者の取引高を比較すること。情報が限られたなかで作成しているので、ザックリとしたデータとして考えてください。
参考:Financial and Business News | Finance Magnates
参考:FX取引高 世界1位を達成/GMOクリック証券 | GMOインターネット株式会社
参考:GMOクリック証券 – 口座数/売買代金実績 | 開示情報 | 会社案内
FX業者の取引高:地域別のランキング
基本的にFX業者は、各地域の金融行政機関の規制を受けます。
この規制の影響により、提供できるサービス(レバレッジや活動できる地域)にちがいが発生。
当然、レバレッジが低ければ取引高は少なくなるので、このあたりも含めて各地域別のFX事情を見ていきましょう。
FX取引高 世界ランキング:地域別(日本)
順位 | 1日取引高 (10億ドル) | FX業者名 |
1 | 21.2 | GMOクリック証券 |
2 | 17.4 | DMM.com証券 |
3 | 10.2 | ワイジェイFX |
4 | 8.3 | ヒロセ通商 |
5 | 6.6 | トレイダーズ証券 |
6 | 5.3 | 外為どっとコム |
7 | 2.1 | マネーパートナーズ |
8 | 2.0 | マネックス証券 |
9 | 0.9 | FXプライムbyGMO |
日本には、世界トップクラスの取引高があります。
日本のFX業者は、金融庁によって規制・監督されています。レバレッジは最大25倍まで、未登録FX業者の日本居住者に対する勧誘行為を禁止。
日本国内のFX業者の一部(楽天FXなど)は、海外展開しているようですが、海外での利用者はまだまだ少ないようです。
FX取引高 世界ランキング:地域別(アメリカ)
順位 | 1日取引高 (10億ドル) | FX業者名 |
1 | 17.5 | Forex.com |
2 | 13.7 | Oanda |
3 | 4.9 | Interactive Brokers |
アメリカは世界最大の外国為替市場のひとつ。
ですが、規制が非常に厳しいため、近年の取引高は減少傾向。また、外国の金融機関に課せられたFATCA規制により、アメリカの利用者を受け入れるにはリスクが高すぎるため、アメリカ人は海外FX業者を利用できません。
また規制により、レバレッジが50倍に制限されており、海外のトレーダーに利用されることはなく、利用者の大半はアメリカ人です。
FX取引高 世界ランキング:地域別(ヨーロッパ)
順位 | 1日取引高 (10億ドル) | FX業者名 |
1 | 23.1 | XM Group |
2 | 16.2 | FXTM |
3 | 14.3 | Saxo Bank |
4 | 11.8 | Ava Trade |
5 | 6.9 | IG Markets |
6 | 6.5 | FX Pro |
7 | 4.8 | Swissquote |
8 | 4.7 | Plus500 |
9 | 4.5 | Etoro |
10 | 4.2 | Markets.com |
ヨーロッパには、世界を代表するFX業者の多く存在します。
これらのFX業者は複数の国に拠点を置き、複数の取引ライセンスを保有。なかでも、キプロス(CySEC)と英国(FCA)が中心です。ほとんどのFX業者がここに拠点を置いています。
ヨーロッパの規制は国によって異なりますが、基本的には、EUのMIFID法に準拠しており、これによりトレーダーは保護されています。現在、レバレッジはメジャー通貨ペアで30倍。
FX取引高 世界ランキング:地域別(オーストラリア)
順位 | 1日取引高 (10億ドル) | FX業者名 |
1 | 34.6 | IC Markets |
2 | 14.8 | Pepperstone |
3 | 5.7 | AXI Trader |
オーストラリアのFX業者は、オーストラリア証券投資委員会(ASIC)の下で独自の規制を受けています。現在、レバレッジについては無制限。
オーストラリア国外にも利用者がおり、とくに他の英語圏の国や中国、東南アジアでの利用者が多めです。1日の平均取引高が多いFX業者が3社あり、いずれも年々増加傾向にあります。
FX取引高 世界ランキング:地域別(上記以外の地域)
順位 | 1日取引高 (10億ドル) | FX業者名 |
1 | 19.2 | Hot Forex |
2 | 14.4 | Exness |
3 | 12.3 | Roboforex |
4 | 11.1 | M4 Markets |
5 | 10.1 | IFC Markets |
6 | 7.8 | Instaforex |
7 | 6.7 | Vantage FX |
8 | 5.7 | Eagle FX |
9 | 5.5 | Iron FX |
10 | 4.8 | X-Trade Brokers |
上記で紹介した以外の管轄地域(日本、米国、ヨーロッパ、オーストラリア)に拠点を置くFX業者も存在。これらのFX業者は世界中に散らばっています。
これらのFX業者は、セントビンセント・グレナディーン諸島、ベリーズ、カリブ海の英領バージン諸島やケイマン諸島、セイシェルやバミューダなどのライセンスを取得して活動しています。レバレッジについては、ほとんどの地域で無制限となっています。
まとめ:FX取引高 世界ランキング→1位から10位まで
記事でまとめたとおり。
日本のFX会社の取引高が、多いのは間違いないようです。
そして、海外FX業者の中でも以下の3社の取引高が大きいということがわかりました。
ともかく、倒産リスクの少ない信頼性のあるFX業者を使いたいという方は、利用を検討してみてもいいでしょう。
今回は以上となります。
アナタにあったトレード環境をみつけてください(^_-)-☆