インドネシアのキャッシュレス決済は、いまだ戦国時代。
まだ『信長一強』時代にはなっていません。
- ShopeePay:東南アジア最大のECサイトShoppee内の決済機能
- GoPay:インドネシアのモンスターアプリGojecアプリ内の決済機能
- OVO:東南アジア全域で使えるGrabタクシー傘下の決済アプリ
結論からいうと、インドネシアでDANAを含めたキャッシュレス決済が使えるお店は増えつつあります。しかし、インドネシア庶民の台所である、町中の食堂までは浸透していません。
キャッシュレス決済は少額決済でこそ、その本領を発揮します。ここを制したところが、インドネシア・キャッシュレス決済の覇者となるでしょう。
今回は「DANA [ダナ] の使い方」をわかりやすく解説します。
インドネシア・DANA [ダナ] の登録方法【1分簡単】
DANA [ダナ] を使うためには、アカウント登録が必要です。登録は簡単なので、サクッと作ってしまいましょう。
- DANA [ダナ] のアプリ
- インドネシアのSMSを受信できる電話番号
※DANAの登録には、SMSの受信が必要。インドネシアのSIMカードについては、TelkomselのSIMカードの使い方【インドネシアで利用中】で解説しています。
DANA [ダナ] アカウント登録手順6つ
- 手順①:電話番号を入力
- 手順②:SMSで認証コードを受信
- 手順③:認証コードを入力
- 手順④:「Referral Code」があれば入力
- 手順⑤:6桁のパスワードを設定
- 手順⑥:DANAアカウント登録完了
手順①:インドネシアの電話番号を入力して「CONTINUE」をタップ
手順②:電話番号あてに4桁の認証コードがSMSで届きます
手順③:SMSに届いた4桁の認証コードを入力
手順④:「Referral Code」があれば入力、なければ「Skip」
手順⑤:DANA用に6桁のPINコードを設定します
手順⑥:DANAの登録が完了すると、この画面になります
つづいては、具体的な使い方をいっしょに見ていきます。
インドネシア・DANA [ダナ] の使い方【読取り式と読取らせ式】
DANA [ダナ] を使うためには、残高を入金する必要があります。
インドネシアの決済アプリへの入金には、Wise(ワイズ)からが便利。登録は簡単なので、検討してみてください。
海外在住者、御用達のスーパーアプリ『Wise(ワイズ)』。
こんな感じで、使いまくってきました。
- タイでは『Wise(ワイズ)』から『バンコク銀行』に送金
- ベトナムでは『Wise(ワイズ)』から『Timo』に送金
- インドネシアでは『Wise(ワイズ)』から『DANA』に入金
- ドル決済のため『Wise(ワイズ)』から『ユニオンバンク』に送金
送金サービス | 為替レート | 海外送金手数料 | 受取額 |
Wise(ワイズ) | 113.670 | 660円 | 873.93ドル |
楽天銀行 | 114.685 | 1,750円 | 856.70ドル |
新生銀行 | 114.644 | 2,000円 | 854.82ドル |
SMBCプレスティア | 114.686 | 3,500円 | 841.43ドル |
受取額が、日本円で1,500~2,000円程度多くなるのがわかります。
お金が必要になったらネットで送金できる時代。そして、なるべくスムーズなほうが良いです。日本から海外に送金するならWise(ワイズ)を使えばOK。事前に登録しておくと、とても便利です。» Wise(ワイズ) | ネットでかんたんに海外送金
WiseからDANA [ダナ] に入金する(画像12枚)
その①:Wiseのアプリを開いたら「Send」をタップ
その①:送金元のアカウントを選択。今回は「EUR」から送金
その③:入金額を入力して「Continue」をタップ
その④:「Add a new recipient」を選択します
その⑤:「Myself」を選択
その⑥:「E-wallet」を選択
その⑦:「Wallet Provider」から「DANA E-Money」を選択
その⑧:DANAに登録してある電話番号を入力し「Continue」
その⑨:送金内容を確認して「Confirm and send」をタップ
その⑩:送金理由を選択して「Continue」をタップ
その⑪:Wiseのパスワードを入力し「Continue」をタップ
その⑫:送金が始まると、この画面になります
今回は、Wise(ワイズ)から入金しました。
もちろん、インドネシア国内の銀行からも入金できますよ。
DANA [ダナ] でキャッシュレス決済をする
- その①:ShopeePayアプリの言語設定を英語に変更
- その②:ShopeePayの有効化画面をタップ
- その③:SMSに届いた6桁の認証コードを入力
- その④:ShopeePay用の6桁のパスワードを設定
- その⑤:残高を銀行送金かコンビニでトップアップ
- その⑥:これでShopeePayで決済可能
その①:店舗で読み取り用のQRコードを見せてもらう
その②:アプリの「Scan」から「QRコード」を読み取る
その③:金額を入力し「CHOOSE PAYMENT METHOD」をタップ
その④:送金内容を確認して「PAY Rp 25,000」をタップ
その⑤:送金したら、この画面を店員に見せて支払い完了
インドネシア・DANA [ダナ] 以外の電子決済アプリ【実質4強】
インドネシアのキャッシュレス決済アプリは、DANA [ダナ] 以外にも複数あります。なので街中を歩けば、いくつものキャッシュレス決済のキャンペーンを見かけることになるでしょう。
2021年時点で押さえておくべき、キャッシュレス決済アプリはDANAと以下の3つになります。
インドネシアのキャッシュレス決済① – ShopeePay
・月間PV数:95,300,000
・営業開始:2015年
・URL:https://shopee.co.id/
ShopeePayは、東南アジア大手のECサイト「Shopee」が運営している電子決済ウォレット。
イメージとしては、日本のECサイト大手「楽天」がリリースした「楽天ペイ」にちかいです。もちろん、ポイントもキャッシュバックもあります。
正直な感想は、使える店舗が圧倒的に多い。東南アジアでトップクラスのシェアを持つECサイト「Shopee」から直接使えるということもあり、利用者がとても多いです。
インドネシアのキャッシュレス決済② – GoPay
GoPayはGojekというインドネシアの配車アプリに、付属している電子決済ウォレット。
GoCar:タクシーの配車サービス
GoFood:宅配サービス
GoPay:電子決済サービス
これらのサービスを提供している「Gojek」の最も優れているところは、英語対応しているというところです。インドネシアの複数のオンラインサービスを利用しているのですが、英語でもサービスを提供しているところは少なく感じます。
インドネシアのキャッシュレス決済③ – OVO
OVOはインドネシアの電子決済ウォレットサービスです。
イメージとしては、日本のPayPayにちかいサービスと考えていいでしょう。特徴としては、通常の決済でクレジットカードのようにポイントが貯まるところです。このポイントは1ポイントあたり1インドネシアルピアで、通常の決済に利用することができます。
OVOは現在のところ英語対応はしていません。1回1回翻訳していけばわかる内容ですが、面倒な方は他アプリの利用をオススメします。
インドネシア・DANA [ダナ] は相当普及している!
マークプラスの調査で、インドネシアの電子決済市場で、ショッピーペイのシェアがトップであることが分かった。
マークプラスは今回、スマートフォンの利用者502人を対象に調査を実施。この結果、電子決済市場のシェアはショッピーペイが26%で首位となった。これにOVOが市場シェア24%、GoPayが23%、DANAが19%、LinkAjaが8%で続いた。
ショッピーペイは2018年の設立。そのほかの電子決済ツールは2014年から2017年に始動しており、ショッピーペイは競合に比べて後発だった。
インドネシアの電子決済市場は、DANA [ダナ] に先ほど紹介した3社を加えた4つ巴の様相。
今回は以上となります
インドネシアの「オンラインウォレット」は、Wise(ワイズ)から直接入金が可能。完全キャッシュレスでの海外旅行も夢ではありませんよ(^_-)-☆