KDPで無料のKindle本を出版する方法〜プライスマッチという抜け道〜




Kindleでは「無料で」本を出版できないの?

Kindleの個人出版で考えなきゃいけないのは「本の値段」。

Kindleでは本の価格を

99〜20,000円までの範囲

で自由に決定できるのです。

 

ただ、ありそうでないのが「0円」の無料出版。

無料ならば、どこの馬の骨かわからない著者の書籍でも無傷。

とりあえずダウンロードしてもらえそうですよね。

 

あろうことか、Kindle出版では「99円」が最低価格なのです。

0円の本を販売しても、Amazonに利益はないわけですから納得です。

 

しかしながら、世の中には「抜け道」が必ず存在しています。

Kindle出版も例外ではなく、

プライスマッチ

を使えば「0円で」電子書籍を販売できるのです。

 

これは『さるでもできるKindle電子出版』を読んで知った手法です。

プライスマッチについて、Amazon公式の見解も示されており、次のように書いてあります。

「プライスマッチ」とは、ある電子書籍の電子版または印刷版が他の販売チャネルで販売されている場合にその販売価格と整合させるため、またはいずれかの販売可能地域で Amazon が電子書籍の印刷版に設定している販売価格と整合させるために、Amazon が 1 つ以上の販売可能地域において希望小売価格よりも安い価格 (税抜き) で電子書籍を販売することを意味します。

電子書籍にプライスマッチが適用される場合、Amazon での価格は最低 70% の希望小売価格の要件を下回り、35% のロイヤリティとなります。

 

なるほど。

Amazonとしては、他の店舗より価格が高いのは「癪に障る」ので、他店と同じ値段で販売してもらえるとのこと。

これはよく家電量販店とかでありますよね。

「へ〜、〇〇電機さんでは1000円安かったですよ?」

といえば割引してもらえる現象です。

同じ現象が、Kindle出版でも起きているというわけ。

早速、「プライスマッチ」を使って無料で出版できるか挑戦してみました。

 

 

Kindle出版におけるプライスマッチのやり方

Amazonよりも安い価格「0円」で、他の電子書籍プラットフォームで同じ書籍を売ればいいのです。

その後、Amazonと価格交渉ですね。

今回使った「他の電子書籍プラットフォーム」は楽天Kobo。

なんせ、ここでは「0円」でも販売できますから。

 

Kindleで出版(KDPセレクトには登録しない)

0円で売りたい本をKindleで出版しましょう。

気をつけるべきは「KDPセレクト」に登録しないということ。

 

KDPセレクトに登録すると、

  • ロイヤリティ(印税)は70パーセント
  • Kindle Unlimited・Kindle Owner’s Library読み放題対象になる

などの特典があります。

素人作家なら、ぜがひでも登録したいところですが、今回は登録せずに出版します。

本体価格は99円でいいでしょう。

 

なぜKDPセレクトに登録しないのか?

それは、KDP登録条件に「KDPでの独占販売」があるからです。

先ほどのKDPのヘルプページにも

KDP セレクトに電子書籍を登録すると、登録期間中はその本のデジタル版を KDP で独占販売すると誓約することになります。印刷版の本や、電子版以外の形式の本を配布することは引き続き可能です。

KDP セレクトに登録したコンテンツはすべて、Kindle ストアでのみ販売する必要があります。それ以外の場所 (出版者の Web サイトやブログ、第三者の Web サイトなど) でデジタル版を予約注文、購入、または無料入手できる場合は、その本を KDP セレクトに登録できません。

と書いてありますね。

今回はプライスマッチを適用するため、他のプラットフォームで販売します。

それゆえ、KDPへ登録できないのですね。

 

楽天Koboで0円で出版

次は楽天Koboで同じ本を出版します。

Koboライティングライフ」へ登録し、書籍をアップロードするだけ。

 

注意すべくはファイル形式。

KoboではEPUBファイルのみ対応なので、それ以外のフォーマットで作った方はEPUBに変換しましょう。

Koboで出版してみたところ、KDPよりもシンプルで出版しやすかったですね。

 

すぐに出版できますが、審査があるのでしばらく待たねばなりません。

ぼくは2日後ぐらいに出版開始されましたよ。

ただ、出版を開始しても連絡は入りません。

ちまちまとKoboライティングを確認する必要はあります。

 

プライスマッチを申請

楽天Koboで0円出版できたら、今度はAmazonでプライスマッチの申請。

こちらの問い合わせページから

価格設定>プライスマッチ

と進んで、

次の定型文を送ります。

いつもお世話になっております。
「xxxxx」というペンネームでKDPより電子書籍を出版している者ですが、以下の電子書籍は拡販用のサンプル集につき、楽天Koboにて無料にて販売しております。つきましてはプライスマッチを適用いただき、0円への変更のご検討をお願い申し上げます。

【作品】「○○○○○○○○○」
Kindle ストア: JP
ASIN:△△△△△△△
https://www.amazon.co.jp/dp/△△△△△△△

【楽天ブックスでの販売】
https://books.rakuten.co.jp/rk/▲▲▲▲▲▲
販売価格:0円

返答はすぐすぐでこないので、しばらく待ちましょう。

 

0円で出版が開始される

2日後ぐらいに返信がありました。

Kindle ダイレクト・パブリッシングをご利用いただきありがとうございます。

このたびは、価格設定について、丁寧にご連絡いただき、誠にありがとうございました。
『○○○○○○○○○』(ASIN:△△△△△△△)の販売価格は、0円 となっております。価格は以下のページでご確認いただけます。
http://www.amazon.co.jp/dp/△△△△△△△

なお、Amazon は独自の判断により小売価格を変更する権利を有します。

価格設定の詳細については、下記を参照してください。
https://kdp.amazon.co.jp/help?topicId=A29FL26OKE7R7B

お客様により満足していただけるサービスをご提供できるように努めてまいります。 今後とも KDP をよろしくお願いいたします。

Amazonさん、ありがとう!!

メールを受け取った後、販売ページを確認すると本当に「0円」で出版されていました。

いやー、すごい。

本当にプライスマッチが機能するとは!!

 

0円にしたら売れるのか?

しかし、ここで疑問に思うのが、

0円にしたら売れるのだろうか?

ですよね。

アヒルの子はアヒル、トンビの子はトンビで、所詮0円にしたところで売れるわけなかろう、と。

 

しかし、実際にプライスマッチしてみたら、

本当によく売れています。

飛ぶように売れています。

 

いや、0円なので売れたもクソもないんですが、レポートを見る限り、有料本と比べものにならないほど売れています(0円ですけど)。

0円というだけで、ここまでダウンロードしてもらえるとは・・・!

 

この売れるスピードから、Kindle出版における「プライスマッチの重要性」を肌で感じ取ったのです。

ちなみに楽天Koboでは0円でも売れません

 

やってみてわかったのは、99円と0円では「大きな隔たり」があること。

人は少しでもお金を払うと、意思決定を躊躇するようです。

0円で出版することは、99円で出版するよりもはるかに大きな意味があるのです。

 

おそらく、プライスマッチで軽く読める本を0円で出版。

そこでまず自分を知ってもらいます。

 

いわば「販促」として、プライスマッチを利用してみましょう。

「釣り」でいうところの「ルアー」がこのプライスマッチの無料本です。

まずは自分の書籍をダウンロードしてもらわねば何事も始まりませんから。

 

まだ検証は始まったばかりですが、売れ行きに驚いています。

よく出版業界では、

「本を出版するのは簡単だけど、売るのが難しい」

と言われますが、Kindle出版では、プライスマッチをいかに活用するかが成功への架け橋になるのかもしれません。

Kindleで売れずに腐っている方は0円で出版してみましょう。

 

それでは!

Lin

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