最近「ホテルでの作業」が常態化していますが、今日、ふと、室内の「ある物体」に気づきました。
それは、
有線LANケーブル
です。
言われてみれば、ほぼすべてのホテルのデスクに、なぜか有線LANケーブルが標準装備されているではありませんか。
こんな感じで机の角にちょこっとLANケーブルがはみ出てるんですね。

無線LANが普及したのに、なぜ有線LANが標準装備されているのか?
その真相は定かではありません。
わたしの見立ててでは、おそらく、
無線LANがない時代に有線LANが普及していた時の名残り
とみてます。
ただし、いまは圧倒的に普及した無線LANにも欠点があります。
それは、電波が届きにくいケースがあること。
個室の位置によって無線の届き具合が異なるのが悩みだったのです。
角部屋に配属されるとネット速度が落ちる現象が起きていたんです。
もし、個室で有線LAN接続できれば、ネット速度が安定しそうな気がしました。
MacBook Proを有線LAN接続する方法
ということで、この流れで今日は、MacBook Proの有線LAN接続方法を紹介します。
アダプターを用意する
最近のMacBook Proには「有線LANの差し込み口」はついていません。
有線LANの接続口を確保しましょう。
そこで使うのが、
USBタイプC型のアダプター
です。
USBタイプCの口にアダプターをさし、アダプターのLAN口にLANケーブルをさせば良いのです。
わたしは意外にもアップル信者なので、アップル純正のアダプターを探してみました。
MacBook Pro対応の「タイプCから有線LANの差し込み口を作れる」アダプターですね。
しかしながら、そのような純正アダプターは存在していないようでした。
それと似たようなのに「Thunderboltから有線LANの差込口を作る」アダプターは存在していました。
ThunderboltはタイプCに酷似しているため、買い間違いにご注意くださいませ。
危うくThunderboltのアダプターを購入しそうになりましたよ。
他にも純正のアダプタでいうとUSB Type A型が発売されています。
ただ、これだと「タイプCしかないMacBook」では使いにくいですよね。もう1つ別のアダプターが必要になりますから。
アダプタを使うためにアダプタを噛ませる、という事態に発展します。
それでは、「タイプCから有線LANの口を作れる」アダプターは存在しないのかというと、そういうわけではありません。
アップル以外の電機メーカーアダプターを発売しています。
タイプは大きくわけて2つ。
1つは「有線LAN口を1つ作り出す」シンプルなアダプター。
もう1つは、有線LAN口以外に複数の口を作れるマルチアダプター。
わたしが導入したのは後者のマルチアダプターで、
エレコムのDST-C09WH。

有線LAN口だけではなく他にも
- タイプC
- HDMI
- USBタイプA
も付いています。
合計4箇所差し込み口があるアダプターですね。

有線LAN口だけで満足する方は「LAN-ADURCM」のアダプターで十分でしょう。
なお、アダプターを選ぶ際には「規格」に注意です。
「伝送速度」に、
1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T
や、
10/100/1000Mbps
と書いてあればOK。
1000BASE-T
という記述が、最大データ転送速度が「1Gbps」であることを表します。
各種機器を接続する
さて、LAN接続しましょう。
タイプCの口にアダプターを差し込みます。

アダプターの有線LAN口に、LANケーブルを接続。

ホテルの場合、机から出ている有線LANケーブルをアダプターにぶっさすだけで接続は完了。
自宅で家庭用ルーターを使っている方は、アダプターのLAN口と、ルーターのLAN口をLANケーブルでつなぐといいでしょう。
例えばソフトバンク光ならば、下図のように接続すればOK。

接続が完了すると、アダプターのライトが「緑」と「オレンジ」に点灯するはず。

接続チェックする
たったこれだけで、MacBook Proを有線LAN接続できました。
何も特別な設定は必要ありません。
アダプターを噛ませてLANケーブルをMacBook Proにぶっさすだけ。
ただ、最後に有線LAN接続できているかチェックしましょう。
システム環境設定の「ネットワーク」を開いて緑色になっているのが
USB 10/…LAN 2
となっていれば大丈夫。

Wi-Fiがオンでもオフでも、有線LANの回線が優先的に使われます。
Wi-Fiはオンでもオフでもどちらでも構いません。
有線LAN接続すると速度はどうなる?
さて、ここで気になるのが、回線速度です。
有線LAN接続すると、ネットの速度は早くなるのか?
です。
無線LANと変わらないならば、無線のほうが楽なので、有線なんて使いたくありません。
試しにホテルで、無線LANと有線LANの回線速度を比較しました。
その結果がこちら。回線速度測定には「fast」を用いました。

ご覧の通り、
圧倒的に有線が強い
です。
回線速度でいうと、単純計算、
無線LANの「約26倍」の速度が出ていたのです。
ありがたい事に「レイテンシ(転送要求からデータが送られてくるまでの遅延時間)」も短くなっていますので、よりストレスフリーにネットライフを楽しめそうです。
ただし、アップロードスピードは無線LANが早いですね・・・・。
もしかしたら、これは何かの間違いなのかもしれません。
もう面倒くさいので、
有線LANの勝ち
としましょう。
これまで有線LAN接続を舐めていて
「Wi-Fiあるからいらねえよ」
と思っていました。
しかし、今回の一件で改心し、有線と無線では回線速度が劇的に異なると判明。
有線LANが使える環境では、積極的にLANケーブルをMacBook Proに接続する、と誓ったのでした。
MacBook Proをお使いの方は、有線LAN対応のアダプターを活用してみましょう。
それでは!
Lin

おそらく、ブロガー。
今年でフリーランス 6年目。