住民税の金額の計算方法を知っておきたい!
どうも、Linです。椅子、チョイスしました。
フリーランスで働く人にとって、6月は魔の季節。
雨が続いて鬱々とした気分になるのはもちろんのこと、それに加えて、
住民税の納付書が送られてくるからです。
住民税は昨年度の所得をもとに計算される都合上、確定申告の3ヶ月後の6月に住民税の納付書を受け取ることになるのです。
会社員の時は会社が自分の代わりに住民税を納付してくれていたので意識していませんでしたが、フリーランスになるとそうはいかず。
住民税の支払い金額をまじまじとみつめることになり、結構高くて死にそうになります笑
今日はそんな住民税の納税スタートの6月を記念して、
住民税の計算方法
をわかりやすく納税前に振り返ってみました。
計算前に知っておきたい!住民税の基本
まずは住民税の基本から。
住民税は地方税である
住民税は地方税であるため、
住んでいる都道府県・市区町村が主体となって徴収する税金です。
所得税のように国に収める国税ではないので、住民税のルールは市区町村によって異なるのです。
新宿区に住んでるなら新宿区、八王子市民なら八王子のルールに従うことになります。
住民税には2種類ある
じつはこの住民税には2種類の税金が内包されています。
それは、
- 都道府県民税
- 市区町村民税
の2つ。

「都道府県民税」は自分が住んでいる都道府県に納める税金で、「市区町村民税」は市区町村への税金です。
どこかに住むということは、都道府県と市区町村の両方に属することになってしまうので税金の納め先も2つ存在しているというわけです。
ただ、ぼくら納税者は2つの税金を別々に納める必要はなく、
まとめて市区町村の役場に納税すればいいのです。
これは納税の手間が減るのでありがたい!
3分でわかる!住民税の計算方法
いよいよ住民税の計算方法。
住民税で支払うのは次の合計になります。
- 所得割
- 均等割
つまり、
(住民税の支払い金額) = (所得割額の金額) + (均等割額の金額)
になるわけですね。

所得割
まずは所得割から。こいつは文字通り、
納税者の所得に応じて決定された金額になります。

単純に言ってしまえば、稼ぎまくっている人の所得割は大きく、またその逆も然りです。
所得割の計算は市区町村によって異なりますが、大体の市区町村が、
課税総所得の10%
で計算しています。

課税所得とは、所得から所得控除金額(社会保険料控除、基礎控除、医療控除など)を差し引いた金額のことですね。
所得は売り上げから経費を差し引いたものになるので、住民税の所得割の計算式を分解してみると、
(住民税の所得割額)
=(課税総所得)× 10%
={(所得)- (所得控除金額)} × 10%
={(売り上げ)-(経費)- (所得控除金額)} × 10%
になるわけです。
※1,000円未満は切り捨て計算
ただし、この所得割の計算で注意したいのが所得控除金額の「基礎控除額」です。
いわゆる、すべての人民に認められた控除額ですね。
確定申告で所得税を計算した時の基礎控除額は38万円でしたよね?
しかし、住民税の計算の時はなぜか基礎控除額が33万円に減額されてしまうのです。
ゆえに、確定申告時と比べると、課税総所得が5万円うわぶれることになりますね。ぐううう!
ちなみに、この所得割額の内訳は、
- 都道府県民税:6%
- 市区町村民税:4%
になります。
均等割額の計算
続いて、均等割額。こちらも文字通り、
すべての市民が均等に納める金額のことです。

億万長者だろうが小市民だろうが皆同じ金額の支払いを命じられます。
住民税は地方税なので、お住いの市区町村によって異なるのはもちろんですが、だいたい、大体の市区町村で、
5,000円
となっています。

ちなみにこの内訳は、
- 都道府県民税:3,500円
- 市区町村民税:1,500円
という感じ。
平成25年度まで均等割は4,000円でしたが、東日本大震災の復興のために県民税と市民税が500円ずつ値上がりして合計1,000円プラスで5,000円になったみたいです。
今後もこの均等割額がどのように変化していくのか、注目です。
ケーススタディ:28歳新宿区在住の独身男性の場合
と、ここまでが住民税の計算方法でした。
まだしっくりきてない感が否めないので、具体例をもとに実際に住民税を計算してみましょう。
今回は例として、
- 28歳男性
- 新宿区在住
- 所得は350万円
という架空の人物を例に住民税を計算してみます。

所得割額
まずは住民税の所得割額から。
(住民税の所得割額)
=(課税総所得)× 10%
={(所得)- (所得控除金額)} × 10%
で計算できましたね?
こちらのページによると、新宿区の所得割の税率は10%でいいみたいです。
この男性の所得控除額は、
- 社会保険控除:47万円
- 基礎控除:33万円
の2つ。所得が350万円でしたので所得割額は、
(住民税の所得割額)
=(課税総所得)× 10%
={(所得)- (所得控除金額)} × 10%
={(所得)- (基礎控除)- (社会保険控除)} × 10%
={ 350万円 – 33万円 – 47万円 )} × 10%
= 270万 × 10%
= 27万円
になります。
ちなみにこの27万円の所得割の内訳は、
- 都民税→ 16万2,000円
- 市区町村民税→10万8,000円
ですね。
うーん、高い!><
均等割額
続いて、均等割額。新宿区の場合、
一律で5,000円!
内訳は、
特別区民税 3,500 円 都民税 1,500 円
になるみたいです。区民税に特別がついてますが、金額は普通です。
住民税はいくら?
さて、いよいよ住民税の計算。住民税は
(住民税の支払い金額)=(所得割の金額)+(均等割の金額)
でしたね?
この男性の場合、
- 所得割:27万円
- 均等割:5,000円
だったので、住民税は、
(住民税の支払い金額)
= 所得割の金額 + 均等割の金額
= 27万円 + 5,000円
= 27万5,000円
になります。
住民税の支払い方法は?
さて、ここまでが住民税の計算方法でした。
あとは住民税の支払い方法ですね。
- 一括
- 4回払い
のどちらかを選択できます。一括でも4回払いでも支払い金額は同じ。
もし、4回払いにした場合は、
- 6月末
- 8月末
- 10月末
- 1月末
にわけて支払うことになりますよ。
先ほどの男性ですと、住民税の支払いが年額27万5,000円でしたので、
- 6月末:71,000円
- 8月末:68,000円
- 10月末:68,000円
- 1月末:68,000円
という支払いになるでしょう。
さあ、住民税の計算方法を承知した上で支払おう!
以上が住民税の計算方法でした。
住民税はフリーランスになってから払う税金の中でも高額で、支払うと死にそうになります。
1ヶ月あたりの金額にならすとそうでもありませんが、3ヶ月、1年のスパンでみるとやはり高い、高く感じる。。
住民税の内訳をブラックボックス化したまま苦しんで払うのもいいですが、
住民税の計算はどうなっているのか??
を勉強できたのは良い機会でした。
「納付書届いたけど住民税の支払い方法がわからん!」
という方は住民税をコンビニで支払う方法を読んでみてくださいね。
それでは!
Lin

おそらく、ブロガー。現在ホテル暮らしで全国フラフラしています。
ネット広告代理店に1年3ヶ月勤め上げ、独立をして丸4年が経ちました。今年でフリーランス 5年目。
質問・ご意見・相談があればLINEで受け付けていますのでお気軽にどうぞ 。
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