こういった疑問に答えます。
本記事では、FXトレード初心者にオススメなプライスアクションの本と具体的なトレード心理の重要性を解説します。本でプライスアクションの知識が増えたとしても、実際にトレードをしない限り、本の読んでも時間の無駄です。知識と実践がセットになると価値を生みます。
なお、筆者の投資歴は18年ほど。
投資収益で生計を立てつつ、東南アジアで海外ノマド生活をしています。投資本も1000冊以上読んでおり、記事の信頼性はだいじょうぶかと。
というわけでさっそく見ていきましょう。
プライスアクションにオススメな本【厳選3冊】
可能であれば本記事で紹介する順番で読んでください。読書の順番も考えつつ、3冊を厳選しました。
プライスアクションとローソク足の法則 ――足1本の動きから隠れていたパターンが見えてくる (ウィザードブックシリーズ)
アメリカの個人トレーダー、アル・ブルックスによって書かれた本。スキャルピングを前提とした短期トレードでのプライスアクションの活用方法について事細かに書かれている。
彼らはバカ者であって、テレビネットワークに広告収入をもたらすためだけにテレビに出ていると思ったほうがよい。彼らのことなど気にせず、チャートを見るのだ。市場が上昇していれば買い、下落していれば売る。(99ページ)
ちなみに、ファンダメンタルズ分析は基本的にはテクニカル分析の一種だ。なぜなら、ファンダメンタルズトレーダーはチャートに基づいて意思決定を行うからだ。(99ページ)
カギとなる転換点、特に底では出来高が多くなる。どのトレードでも。1人以上の機関投資家の買いと、1人以上の機関投資家の売りとの間で成立する。(319ページ)
テレビ局も会社である。そしてほかの会社と同様、彼らの目的はお金を儲けることであって、視聴者を助けることが目的ではないのである。(436ページ)
ラリー・ウィリアムズの短期売買法 【第2版】 投資で生き残るための普遍の真理
日本でもおなじみのラリー・ウィリアムズの本。改定第2版として、さらに読みやすくなっている。
価格が若干高めなのがネックだが、中身は価格相応の価値あり。
ある日の安値がその前日と翌日の安値よりも安ければ、その日の安値が短期の安値になる。なぜこうなるのかというと、市場の動きを観察していると、安値の日には価格は下がり、翌日は安値を更新せずに上昇する。こうして安値の日の安値が短期の安値になる。(40ページ)
格闘技だろうがバイオリンやピアノであろうが、成功するかどうかを占うものが1つある。それは何だろうが。推測してみてほしい。それは潜在的な能力ではなく、練習に費やす時間である。(300ページ)
市場は怖い。しかし、われわれがトレーディングに持ち込む感情はそれ以上に怖い。恐怖心がなければ、敬意の念は生まれない。市場を軽んじ、自分自身を恐れなければ、商品市場に散らばる死体の仲間入りをするだけである。(328ページ)
プライスアクションとあわせて学べ→ チャートパターンがわかるオススメ本3冊
チャートパターンが学べるオススメ本はありますか?
『チャートパターンって何それ必要?』こんな感じから、『チャートパターンを語れるぜ状態』を目指します。とはいえ、チャートパターンを学ぶメリットがわからないと、本を買っても積読で終わります。まずは、学習するメリットから見ていきましょう。
チャートパターンを学ぶ価値なんてない?読書なんでダルイ?
チャートパターンを学ぶ価値を3つご紹介します。
価値①:チャートパターンに敏感になれる
ヘッドアンドショルダーやウェッジ、ペナントといったパターンは、1つの時間足、1つの取引通貨ペアでは出現頻度は限られます。しかし、時間足と通貨ペアを変えてみると毎日見かけるチャートパターンです。本を読んでチャートを見ると、そのあとの動きをリアルで確認でき、これを繰り返していくと、先の動きが見えるように、、、
価値②:自分の得意パターンだけ取引できるようになる
トレードを続けていくと、利益になる取引と、損をする取引とに分かれていきます。この取引をチャートパターン別に分けると、自分の得意パターンがわかるようになります。得意パターンだけ取引するようになると、利益を積み上げていくことができます。
価値③:トレードで儲かる可能性が上がる
これは当たり前なのですが…、投資なので利益を得る可能性があります。海外FXではレバレジを高くすることができるます。なので、試しに10万円くらい海外FX口座に入金することで、運用額を5000万円以上にできます。
チャートパターン学習にオススメな本3冊【完全初心者向け】
オススメ本を3冊ご紹介します。さっそく見てきましょう。
株の「天底」を見破った!―秘線初公開
2004年に発売された本です。少し古いかもしれませんが、内容は今でも通用する考えが多く、とりあえずの入門として、サクっと読んで見ると良いでしょう。実際の取引を交えて解説しているので分かりやすいと思います。
株式市場には買いで取るプレーヤーと売りで取るプレーヤーの双方がいますが、常に売り方が忘れてはならないことは、売りは国家権力との戦いでもあるということです。(39ページ)
最初の卓越した理論の創始者の考え方が後世の研究所に大きな影響を及ぼします。
サイクル理論として主流をなしたメリマン・サイクル理論はエリオット波動理論を基本としています。(83ページ)
FXチャート分析 マスターブック FX エリオット波動 実践投資術 (FXチャート分析マスターブック)
チャートパターンで本を探していると『エリオット』という言葉を見かけると思います。エリオット波動に興味のある人は読んでおいて損しません。
エリオット波動も複数のパターンから成り立っており、このすべてを解説しているので必要な部分だけをつまみ食い的に読むのもありかなと。
しかし、為替相場に限っていえば、5波が最大の値幅になるケースが少なくありません。よって、FXトレードにおいては、3波あるいは5波狙いでトレードプランを立てると利益が狙いやすいといえます。(46ページ)
トレンドが転換した場合、必ずA派が出現するのであれば簡単ですが、そうではありません。それが悩ましいところです。
しかし、次の3つの波動のいずれかが出現するのは確かです。それはA波、1波、X波です。(88ページ)
FXでも株式でもそうですが、行き当たりばったりでトレードしている人が少なくありません。
売買の前にきちんとしたトレードストーリーがあれば、「ここで下がったなら次の展開は・・・」と、1回のトレードで終わるのではなく、連続して考えることができます。(90ページ)
一芸を極めた裁量トレーダーの売買譜 日記から読み解く戦略・心理・トレード管理術
ほとんどの人は、チャートパターンを知りたいのではなく、どう使ってトレードすればよいのかが知りたいんだと思います。この本はチャートパターンを使った実践トレードが学べる本です。
週末ルールで基本的に述べられていることは、金曜日にはっきりとした新高値か新安値を付けると、その動きが翌週の月曜日と火曜日の初めまで続く可能性が非常に高いということだ。週末ルールの背後にある考えとは、金曜日にはっきりとした新高値か新安値を付けるということは、「資金力の豊富な投機家」が週末にポジションを取る意欲を示しているということだ。(87ページ)
左右のショルダーは重ならなければならない。多く重なるほど望ましい。左右のショルダーが重ならなければ、ヘッド・アンド・ショルダーズのパターンではない。
相場が明らかになるまで待って、待って、さらに待つ忍耐力を身に付けるのが目標だが、それは最終目的地ではない。トレーダーとしての私が求めるのは完璧ではなく、今よりも向上し続けることだ。(119ページ)
- 株の「天底」を見破った!―秘線初公開
- FXチャート分析 マスターブック FX エリオット波動 実践投資術 (FXチャート分析マスターブック)
- 一芸を極めた裁量トレーダーの売買譜 日記から読み解く戦略・心理・トレード管理術
本でFXチャート分析を学ぶべき理由とオススメ本6冊
本を使ってFXチャート分析を勉強する価値とは?
「本なんていらない?」
いえ、完全初心者は本を使うべきです。なぜなら、短時間で効率的に学べるため。
例えば、全く知らないものを使うことができますか?出来たとしても、それが正しい使い方かわかりますかか?ツールを使ってチャート分析、それはつまり分析の仕方がある程度わかっている状態です。しかし、かなり抽象的な疑問点だったりするとそうはいきません…。そもそもどうやって判断すればいいかも分かりませんし、時間もかかります。
そういった場合に本がオススメってことです。
- チャート分析は長期投資には関係ない
- 実際の価格が動くのは好景気か不景気化だ
- 初心者は本での勉強ではなく、現金での取引経験を優先すべき
ある程度の知識を持った方がこのように言ったりします。
しかし、そういった知識のある人はチャート分析を知っているケースが多いです。チャート分析を勉強して、自分には必要ないと理解して、上記のような意見を言っています。チャート分析が無駄と考えてもいいですが、合う、合わないには個人差があります。まずは勉強しておいたほうが無難でしょう。
そんな、あなたへ。筆者が過去に読んだ1000冊の投資本の中から、価値のある本をご紹介します。
初心者がチャート分析を学べる本6冊
勝者のCHART
チャート分析手法のひとつであるポイント・アンド・フィギュアについて書かれた本です。日本ではなじみがありませんが、西洋では割とメジャーな分析手法のひとつです。
チャート分析ではちがった分析手法を組み合わせることで、精度を上げていくのが一般的です。ポイント・アンド・フィギュアについて書かれた本は少ないので一度目を通しておきましょう。
PFの絵を眺めていると、相場は持ち合いのバランスを崩せば跳び、飛んだあとエネルギーを使い尽くして再度持ち合いを形成することに気がつきます。相場が生き物のようにエネルギーを持ち、それを使い果たしていく様が手に取るように感覚的にもわかるようになります。(28ページ)
運用は、相場というペナントレースで得点と失点を競う半永久的なレースです。取引をするたびに得点を積み上げることができれば理想的ですが、PFでもこのように敗戦する試合もあります。(58ページ)
上昇から下降または下降から上昇へトレンド転換すると、売買の基本姿勢を一変しなければならないのに、「いくらになればトレンド転換するのか」という具体的な価格を認識している市場参加者はほとんどいません。(104ページ)
FX チャートリーディング マスターブック ~為替のプロが実践する本当に勝てるワザを大公開!
チャートリーディング、つまりチャートの読み方について閣下れた本です。実際のトレードを前提に書かれているので初心者でも理解しやすいと思います。
「実需などの『価格を度外視してもどうしても売買しなくてはならない参加者』の存在に加え、評価損が膨らんだポジションを保有している参加者が、評価損増大のリスクから逃れようとして、ロスカット(損切り)注文をマーケットに出すことによってマーケットが動く」(60ページ)
売り方と買い方のどちらが先に動くかというのが、実は大変重要です。なぜなら、先に動いた方にマーケットが動くからです。(68ページ)
それは、「安くなったら買いたい、高くなったら売りたい」という発想は、プロにはない、ということです。「ポジションを作る際に指値注文を利用しない」という点は、勝ち組投資家に変身するためには、絶対に必要だと著者は考えています。(140ページ)
基本にして最強 GMMA+RSI 二刀流FX
初心者は複数のチャート分析を組み合わせて使うのが苦手です。この本では、各分析手法を自動車に例えながらわかりやすく解説しています。
トレンド系とオシレーター系指標の関係をたとえるなら、クルマのハンドルとエンジンの回転数のようなものと言えるでしょう。クルマというのは運転手が握っているハンドル操作で進む方向が決まりますが、為替レートの値動きも「トレンド」というハンドルによって方向性が決まっていきます。
では、クルマがその方向にどれくらいのスピードで進むかを決めるのは何かというと、エンジンの回転数になります。(48ページ)
ただ、結論からいえば、ダイバージェンスの本質とは、オシレーター系指標が計測しているモメンタム(勢い)の減速がもたらした現象であり、結果ではありません。つめり、ダイバージェンスが起こると必ずトレンド転換が起こるわけではなく、むしろ逆にトレンドが強化されることも多いのです。(85ページ)
リバーサルは、いわばエンジンの回転数が一時的に落ちた状況と言えます。ただし、回転数の低下は低速ギアから高速ギアにギアチェンジする際の一時的な低下にすぎず、高速ギアにおいてエンジンが高回転に戻ることで為替レートそのものは元のトレンドをさらに加速させていくのです。(95ページ)
投資の王道 株式市場のテクニカル分析
基本的には「株式投資」の本です。
しかし、FXのテクニカル分析の学習でも価値ありです。
というのも、筆者が思うに「株式市場よりFXの方がテクニカルが効きやすい」という特徴があるからです。
投資の王道で「テクニカル分析の基礎」を学びましょう。
ここで重要なことは、相場が上昇している局面では、その上昇がどこまで続くかということよりも、どの水準を割り込めば売りになるかを確認するということです。(242ページ)
どこまで上昇、あるいは下落するかわからない相場に対応するためには、どこまで行くかを考えるより。どこを割り込んだり、どこを超えるとその流れが変化するかを考えるべきなのです。私が相場を予測しても意味がないというのはこのためです。(243ページ)
いずれにしろ、需要なことは今であり、過去ではないのです。…相場に参加している投資家はすべて今を考えています。その売買の軌跡がチャートを形成しているにすぎません。(272ページ)
シュワッガーのテクニカル分析 初心者にも分かる実践チャート入門
こちらも勉強になります。
読むべきポイント、それは「著者の投資に対する考え方」です。
本は他人の経験から学ぶことができます。まずはコツコツと経験値を貯めることが必要で、そのために「本」は最適です。
トレーディングの成功は、おおよそ正しい判断によるものではなく、実にその半分以上は損失を厳しく管理し、利益を上げているトレードをそのまま維持することによってもたらされるのである。(135ページ)
ここで、増し玉に関するいくつかの指針を示しておく。最後に取引したものが利益を生むまで、増し玉すべきではない。2番目に、ポジション全体で設定された損切ポイントが正味の損失となるときには増し玉してはいけない。3番目に、増し玉の単位は最初のポジション・サイズよりも大きくしてはならない。(152ページ)
投機家はトレードの最中に起こした間違いや正しい判断について箇条書きにしておくべきである。記録を書き留めておくという単なる行為でトレーダーが同じ間違いを繰り返すことを阻止することができる。(318ページ)
テクニカル投資の基礎講座 チャートの読み方から仕掛け・手仕舞いまで
テクニカル指標からではなく、チャートそのものから売買ポイントを読み取っていく方法を解説しています。
これ1冊ではなく、先に紹介した2冊のうち、どちらかと一緒に読んで見るといいですよ。
①株価がレジスタンスの下にあった時間が長ければ長いほど、最終的にブレイクアウトが生じたときの重要性は大きい、②ブレイクアウトに際して出来高の増加が大きければ大きいほど、より強気を示唆することになる(31ページ)
素人のテクニシャンが犯す非常に共通した過ちは、下降基調にある移動平均線よりも下に株価がとどまっているにもかかわらず、その底値圏より上にブレイクしたときにかってしまうというものである。(107ページ)
最初は、ヘッド・アンド・ショルダー・ボトムの形状だ、これは、すべてのボトムの形状のうちで最も強力かつ信頼性が高い。ほとんどの投資家にとって耳慣れた言葉ではあるが、それを実際に見極められる人はほとんどいないだろう。(164ページ)
これで6冊全部。
イチオシ本のまとめでした。
チャート分析、初心者に伝えたいメッセージ
ここからは経験談からです。
筆者が「テクニカル分析の初心者に伝えたいこと」を書いていきます。下記の3つです。
- テクニカル分析の有効性は60%以下
- ロスカットを入れないと大火傷
- 他の手法との併用で精度アップ
特に「FXトレード学習者向け」の内容です。
ざっとでいいので、すこし目を通してみてください。
テクニカル分析の有効性は60%以下
ちょっと極論ですが、下記です。
上記のとおりで、大切なことは「この60%以下の勝率でも利益を残せる仕組みづくり」です。
こういった視点に立てば「資金管理が重要」「ロスカットが重要」という考え方が理解できます。
これが大切です。
ロスカットを入れないと大火傷
多くのFXトレード初心者が勘違いしているのは、それは「勝つ確率が高い=利益になる」ということです。
そして残酷な事実をいいますが、それは「勝ち続けても利益は残せない」です。
どんなにトレードセンスがあっても、人の何倍も努力しても、そこにロスカットを入れてなければ利益は残せません。
他の手法との併用で精度アップ
テクニカル分析を使っていると「テクニカルのみでトレード」が多くなったりします。
過去の筆者もそうでした。
ですが、テクニカルの有効性はせいぜい60%程度、、、
そういった時は「他の手法と併用」が有効です。
「いろいろやるのは、面倒だ―」と思っていました。
ひとつの手法で十分だと思っていたからです。
しかし、それは「未熟者の初心者の論理」です。経験者はみんな、こういうことを知っていて、それを狙ってトレードしています。
併用することで確率が上がることを経験しているからですね。
本を読み終わる前に、FXトレード初心者がやるべきこと【重要】
ずばり、『本を購入しつつ、読みつつ、作業を開始すること』です。
これは典型的な、先延ばし行動です。改善しましょう。
この繰り返し、、、とてもシンプルです。
トレード学習のステップは究極的にとてもシンプル
やるべきことは、とてもシンプルです。
- やること①:トレードプラン作成
- やること②:実践トレード
- やること③:トレード検証
たったこれだけ。
中級者、上級者になるにつれて、これしかしてません。最初は、何からやっていいいのか、わからずいろいろなことをやってしまいますが、究極的に上記のことしか、やることはなくなります。ここまでくれば脱初心者です。
やること①:トレードプラン作成
トレードプランといっても、簡単なものでOKです。
例えば、まえのローソク足の高値を超えたら買い、安値を割ったら売りなどです。
やること②:実践トレード
トレードプランをそのまま実行です。プランにないことはやらないでください。
やること③:トレード検証
プラン通りにできたのか、できたなかったのか、確認しましょう。
①から③を永遠に繰り返していきます。これだけです(^_^;)
先ほど紹介した”本”を読みつつ新しいトレードプランを考えましょう。当たり前のことですが、最初からうまくいくトレードなんてありません。日々、このプロセスを繰り返すことで①のトレードプランの精度が向上します。
まずは本を読んで、トレードプランは考え、それを実践する。実際のトレード結果からフィードバックしつつPDCAを繰り返しましょう。
今回は以上です。