自分は短期トレードだし、、、別に関係ないっしょ。
こういった考えは浅いです。
フィボナッチは恐ろしいほど人類の生活に影響を与えています。なのに、これを見逃すことになります。
というわけで今回は、フィボナッチを学習する為の書籍と、フィボナッチに対する考え方をまとめました。
情報と実践を組み合わせることでスキルになります。
『本から知識を得る→実践する』という順番で取り組みましょう。筆者が読んだ1000冊以上の投資本の中から『厳選のフィボナッチ本3冊』解説します。
フィボナッチの全体像を掴む本【2冊】
この2冊を読んでおけばOK。
だけど値段は2冊で10,000円以上。なので、どちらか1冊でいいと思います。
余裕がない人は、図書館にもあるので、借りてもOK。
これらの本を読むことで、フィボナッチの使われ方から将来予想までを学ぶことができます。
フィボナッチブレイクアウト売買法 高勝率トレーディングの仕掛けから手仕舞いまで
この本を読むことで、フィボナッチを使ったトレード手法を学ぶことができます。フィボナッチという言葉は聞いたことはあるが、実際のFXトレードで使いこなしている人は稀です。
まずは、この本でひとつの型を覚えましょう。
1つの指標と1つの設定が永遠に価格の高値や安値に合わせて転換するなどという本やセミナーなら、捨てるか退席してよい。そのような教えは経験豊富で成功したトレーダーが語る真実とは到底思えないからだ。(70ページ)
条件は単純で、論理的で効果的だ。ここには、モメンタムの位置やこの情報をトレードの計画の一部として特定のトレード判断を下したりするときトレーダーの解釈が入る余地はない。(72ページ)
われわれは常に直近のデータに基づいて判断を下しているが、実際にはその直近のデータの右側でトレードする。そこで、分かっているデータと推定されるマーケットの位置に基づいて最善と思われる推測をしなければならない。(106ページ)
フィボナッチ逆張り売買法 パターンを認識し、押し目買いと戻り売りを極める
こちらの本では、チャートパターンにフィボナッチ数列を当てはめて、さまざまな取引手法を紹介している。実際のトレードに使える内容が多いので、トレードアイデアを探している人はオススメ。
AB=CDパターンのラインの長さを決めるのは、昔も今も変わらないトレーダーや投資家の倫理である。マーケットでは、買いが増えれば価格は上昇し、売りが増えれば下落するが、人間の恐怖心は貪欲さよりも強いので、下落は上昇よりも激しくなる。(73ページ)
AB=CDパターンの群集心理について述べたが、ガートレー222パターンにおいても同じことが言える。このガートレー222パターンを形成するのも、市場参加者の恐怖心とどん欲さである。
リアルタイムなマーケットでの現場では、いろいろな感情がトレードの決定に介入してくる。従て、事前にトレーディングプランをしっかりと作成し、準備していないと、トレードのスキルは向上しないし、確率で考えることも難しくなる。(228ページ)
トレーディングとはお金を積み上げる練習である。トレーダーが(利益のチャンスをとらえ、正しいトレーディングルールを実行するという)トレードのやり方をマスターしたとき、口座の資金を増やすのはほかのだれでもない、自分であることを理解する(231ページ)
番外編:エリオット波動が学べる本
実際にフィボナッチを学習していくと、フィボナッチ単独で使われることはまずない。基本的には他の分析手法と組み合わせて使われていることがわかると思う。そのなかでも特に『エリオット波動』という考え方と相性がいいので、セットで学習することをオススメします。
エリオット波動入門 相場の未来から投資家心理までわかる
エリオット波動はチャートパターンのひとつなのだが、フィボナッチ数列との関係は深い。エリオット波動をまだ学習していない場合はこちらの本をオススメ。
不釣り合いな波の関係や歪んだパターンを反映するような波のカウントを許容すれば、相場と感情的にかかわることも許容されるので、そうしたことは極めて危険である。(102ページ)
悲観から楽観へ、そして楽観から悲観へと移っていく群衆の心理は、波の構造の関係する時点で似たような環境を作り出しながら、その都度同じような道をたどっていく。(102ページ)
フィボナッチ級数に基づく時間を株価のパターンに適用することについて、ハミルトン・ボルトンは「時間の順列は無限に続くことになる」、そして「時間の周期は株価の底に対して天井、天井に対して天井、底に対して底、または天井に対して底を作り出す」と記している。(188ページ)
以上、フィボナッチ関連のオススメ本と考え方をまとめました。
本を読むのは100人、行動するのは10人、継続するのは1人
この『1%』に入るだけで、成功確率はかなり上がるはず。
行動のない読書は時間の無駄遣いなので、ぜひ行動してみましょう。
【フィボナッチ+α】FXデイトレード初心者におすすめな本
考えた結果、3冊だけ厳選しました。
なお、読書は継続することが大切なので、できれば毎月3冊くらいは読むことをオススメします。
本を読んでいると、「このジャンル面白いな」と思う箇所が出てきます。そしたら、その関連本を読んでいくとOKだと思います。
というわけで、おすすめ本をみていきましょう。
デイトレード マーケットで勝ち続けるための発想術
デイトレーダーに御用達の1冊『デイトレード』。
読んでおいて損はしない、濃い内容です。
居心地の悪さが行動を喚起し、立ち上がって何かをしなければと思わせるのである。敗北の苦しみを味わい、苦痛を感じないことには、成長することはできないのではなかろうか。損失を尊重することを学んでほしい。不思議なことだが。それによって道が拓けるのである。(129ページ)
人生で成功するには、どれだけ勝つかではなく、負けをどれだけコントロールできるかにかかっている。それはトレーディングにも当てはまる。(139ページ)
まず、損切ったトレーダーは投下資金の大半を取り戻している。
次に、損切ったトレーダーは正しいポジションをとれる次なるチャンスを獲得している。
最後に、損切ったトレーダーはマーケット参加者が得られるプレゼントを得ることができる。自尊心である。(141ページ)
1)状況が悪化した場合、どこで救助するのかをあらかじめ決めずに、ポジションをとってはならない。
2)常に、あらかじめ定めた水準で損切りしなければならない。
3)どうしても損切りのルールを守ることが難しい場合には、ポジションの半分を損切る癖をつけることから始める。(166ページ)
デイトレード大学―トレーディングで生活する!基礎からプロのテクニック (パンローリング相場読本シリーズ)
デイトレードという言葉が世に広がる前の、2002年に書かれた本。
中身はとてもシンプルだが、今でも十分通じる部分も多し。
損切りしたあとは特に慎重になって、最低でも30分は何もしないといい。部屋の掃除をするとか、ほかのことをして気分を落ち着かせよう。その日はつらいかもしれないが、何もしないのが本当は一番よいのだ。(96ページ)
人間心理がこのトレーディングというビジネスのキーポイントなのだ。
「迷うは不利のもと」という。迷うときにはてを出さないのが一番である。自身があるときに仕掛けて幸運をつかめばいいのだ。(97ページ)
また、負けが連続して起こることもありえる。
これを解決する方法は、おそらくすべての売買システムに当てはまると思われる、次のようなやり方だ。…そう、たとえば連続して2回失敗したあとに使い始めるのだ。これでかなり成功の可能性が高まる。(166ページ)
日経225先物 ストレスフリーデイトレ勝利の方程式【増補改訂版】
日経225先物のデイトレで有名な”ついてる仙人”さんの本。
トレード学習方法も書かれているので、これからデイトレードを始めるという方にオススメ。
儲からないトレーダーというのは買いのみの期間に売り仕掛けをするのです。天井らしい条件のことなど気にせずに価格だけを見て、ここまで高くなったらいい加減下がるだろうと思って売るのです。(110ページ)
シナリオを考えるのは、相場の動きをあてにいくというのではなく、今後株価がどのような動きになる可能性があるのかを、できるだけ多く想定しておくことです。(178ページ)
では、なぜシナリオを立てておく必要があるのか。それは、「前もって相場の動きを想定しておくことによって、想定外の動きをなくし、どのような動きになった場合でも冷静に対処できるようにする」ということです。
この理由は、自分の手法が定まっていないと売りと買いの両方を狙ってしまい、そうすると両方で利益を得るのではなく両方で損失を食らう、いわゆる「往復ピンタ」を食らってしまうことが多くなるからです。(179ページ)
【フィボナッチ+α】スイングトレードを学べるFX本、3冊まとめ
損失ばかり、このまま続けていくべきかを悩んでいました。
当時は会社員として働きながらやっていたので、自由な時間も限られていました。「何もしなければ損失はなくなるわけだし」と思ったこともあるのですが、、、やはり個人で生きていきたいという思いが強くあり、、、トレードを辞めることはありませんでした。
もちろん、誰かが手を差し伸べてくれることはなく、主体的に自分で勉強しなければなりません。
そういった中で頼れるものは本。
ということで、投資本をただただ読み続けました。結果、1000冊以上も、、、
このなかで、筆者がとくに影響を受けた2つの考え方があります。
このうちのひとつ、スイングトレード本のまとめをご覧ください。
- スイングトレード大学 あらゆる状況にも対応できる低リスクの戦略とテクニック
- スイングトレード入門 短期トレードを成功に導く最高のテクニック
- スイング売買の心得 トレードの本質をえぐる魔術師のバイブル
スイングトレード大学 あらゆる状況にも対応できる低リスクの戦略とテクニック
スイングトレードの紹介というよりは、スイングトレードを通して投資の考え方が学べる1冊。この本は理論というよりも実践に重きを置いた内容。読まない手はない、一冊です。
われわれが忘れがちなのは、良いポジションは通勤列車のようなものなのであるということである。1本逃しても、時間どおりに次の列車がやってくる。(248ページ)
引き金を引けないトレーダーがまずやるべきことは、とにかく「やってみて」、損をして、それを楽しむことである。
トレードを正しく行えば、この鈍感化の練習を長く続けているうちに損益はほぼ五分五分になるはずだ。結果は変わらなくても、経験値は確実に高まる。(249ページ)
勝者のようにトレードし、敗者のように考えよ。トレードしたいと思っているサイズに対する最悪のシナリオを想定し、計画を超えた大きなサイズにはしない。(274ページ)
スイングトレード入門 短期トレードを成功に導く最高のテクニック
こちらは、1つまえに紹介した『スイングトレード大学』と同じ作者が書いた本。こちらの方が古い本になり、どちらかというと基礎や理論について書かれています。どちらか一つと言われたら『スイングトレード大学』のほうをオススメします。
ぜひ一読してみてください。
完璧なパラメータを探すのではなく、間違ったシグナルが発せられた状況を復習することが重要になる。(100ページ)
まずすべてのマーケットには、多数のコンバージェンス、ダイバージェンスが存在することの認識から始めよう。
重要と思われるコンバージェンス、ダイバージェンスを見つけたら、ひとつずつ検討して売買に関係のないものから除去していこう。(116ページ)
流動性が向上するとダマシのシグナルが減る。(201ページ)
スイング売買の心得 トレードの本質をえぐる魔術師のバイブル
本書が書かれたのは1930年代の米国。世界大恐慌があった時代に生きたトレーダーによって書かれています。内容は長期投資による株式投資ではなく、短期トレードの繰り返しによる株式トレードについて。
これらの本を読み進めていくと、スイングトレードにおいて、何を観察し、振る舞えばいいのかがわかると思います。
買い集めというのは、必ずしも大口の業者の行為だけを意味するものではなく、株式が弱気筋の手を離れて現物買いの強力な金庫に移ることも言います。多くの財産は、このように、他人がやむを得ず投げ売りしたものを手に入れることによって形成されるのです。(156ページ)
あるポジションを取ったというだけでは、それを保持する理由にはならない。トレードに入っているというだけで、強気や弱気になってはいけない。(210ページ)
相場について、相場が教えてくれる以上のことを知っていると思い込んでしまと、まさにその時から判断力が低下する。その瞬間から、満足のいく結果が得られなくなる。(211ページ)
あるべきトレードの姿
トレードをしたいという欲求が考える力を失わせるのだ。
売買したくてたまらないからではなく、相場が本物のチャンスだと告げてくれるからトレードをする、というのでなくてはならない。(226ページ)
株式市場で一般大衆が大きな損害を受けたケースは、もっぱら、トレーダーやいわゆる”投資家”が損失の最大限度額を「自分の財布と銀行預金の全額」と設定してしまったことから生じている。(272ページ)
「偶然が株式市場を支配している場合、どうすれば利益を上げることができるか。この問題は、どうすればルーレットの胴元は利益を上げることができるのか、と言い換えてもまったく差し支えない」(273ページ)
(273ページ)
以上となります。
気になる本がありましたら、手にとってみてください。後悔しないはずです。
- スイングトレード大学 あらゆる状況にも対応できる低リスクの戦略とテクニック
- スイングトレード入門 短期トレードを成功に導く最高のテクニック
- スイング売買の心得 トレードの本質をえぐる魔術師のバイブル
本を読みつつ、次の3つを意識しましょう。
- その①:気になった文章をメモすること
- その②:メモした文章を、定期的に見返すこと
- その③:メモを整理して分類すること
順番にみていきましょう。
※記事ももうすぐ終わりです。重要なので読み切りましょう。
その①:気になった文章をメモすること
本を読むだけじゃ、すぐに忘れます。
知識をメモして、ノートに書き留めること。
筆者は「Evernote」を使って記録しています。
過去に読んだ本から、この記事を書くことができるのも、このメモのおかげです。
当たり前ですが、本のページを読み進めることに価値はないですからね。
本から知識を吸収しましょう。
その②:メモした文章を、定期的に見返すこと
先ほどのメモを見つつ、定期的に見返すようにしましょう。
1時間後には56%忘れる
9時間後には64%忘れる
1日後には67%忘れる
2日後には72%忘れる
6日後には75%忘れる
31日後には79%忘れる
人は何かを学んだあと、基本的にはほとんど忘れます。
1週間単位、1か月単位でトレードノートなどに記入する習慣をつけるといいと思います。確実に効果がありますし、トレードと結び付けて知識を定着させるのには最適です。
その③:メモを整理して分類すること
ここまででは、実際にトレードで使えるようにまではありません。
FXデイトレードで成果を出すために大切なこと
メモを定期的に見返すことは必須です。
忘れてしまったら、元も子もありませんからね。
デイトレードで成果を出すには、この知識を「必要なものを」「必要なタイミング」で使いこなす必要があります。物質的、物理的に整理することによって、頭の中も整理することができます。万が一忘れてしまっても、すぐに見返すこともできます。
本を読み、知識をメモして、それを活かしつつトレードを続けましょう。
そして、損失が続くときもありますが、このプロセスを繰り返してください。
これが上達への近道です。