初心者が自動売買だけ学ぶのは避けるべき。
システムトレード、自動売買という言葉が独り歩きしているけど、自動売買だけでは利益を積み上げることはできません。
あなたが投資家だとして、『リスクを分散化する”手段”としてシステムトレード、自動売買という選択肢を”使う”』のはあり。しかし、『FXで”利益を得る”ためにシステムトレードだけをを”学ぶ”』のは間違い。
正しくは、『資金・時間・手法を分散するためにシステムトレードを”学ぶ”』じゃないですか?
システムトレード=自分のコピーです。システムトレードは24時間自分の代わりにトレードしてくれるコピーロボットです。つまり、コピー元の自分がポンコツだと、もちろんコピーロボットもポンコツです(^_^;)
前置きはこれくらいにしましょう。
3冊厳選しましたので、ぜひご覧ください。
① 高勝率システムの考え方と作り方と検証
システムトレード、自動売買に関わらずの必読本。
システムトレードのメリットがよく分かる。
システムを作ったところで全然完璧じゃないですよ。結局は相場についてよく知っている人が利益を得るわけです。
押し目買いは、トレーダーの間で最も人気のあるトレード手法のひとつである。この手法の良い点は、適切に行えば非常に大きな利益が得られるところだ。あまり良くない点は、まったくエッジ(優位性)のない押し目買い戦略が過去20年に発表されて広まっていることだ。(55ページ)
あるトレード戦略に従うとどういう結果が得られるのかを、事前に知ることは不可能だ。だが、この6部で述べている、ETFの買い下がり戦略のように完全に数量化された戦略では、少なくとも過去の結果がどうだったのか検証はできる。この手続きは「バックテスト」と呼ばれている。(255ページ)
うまくいっているデイトレードの大半は数セントの利益を狙うゲームだ。デイトレードを行う最も優れた会社や個人トレーダーは、わずかな利ざやを狙う。(291ページ)
② システムトレード 基本と原則 トレーディングで勝者と敗者を分けるもの
こちらも読んでおいた方がいい1冊。
システムトレードの作り方だけでなく、トレーダーとして成長していきたい方にもオススメ。
資金管理を学ぶ
最大の逆境に敬意を払うようになる
疑い始める
プラスの期待値について学ぶ
検証し始める
単純さ・パターン・確実性を探す
手順を重んじる
プロにふさわしい目標を設定する
控えめな期待値を設定する
(59ページ)
覚えておくべき大切なことがある。「単純であれ」ということだ。自分がやることを複雑にしてはならない。
あなたの選んだ相場論や分析の流派に考えを支配されて、これを見失ってはならない。(239ページ)
私の考えでは、トレーディングは期待値を上げる機会だけを求めて行うべきだ。すぐに利益を手にするという満足感のためにトレードを行うべきではない。自分の相場分析が正しいということを証明するためにトレードを行うべきではない。スリルを求めてトレードを行うべきではない。期待値を上げる機会があるときだけトレードを行うべきだ。(268ページ)
③ 売買システム入門 相場金融工学の考え方→作り方→評価法
システムトレードをさらに深堀した内容です。実際のシステムが永遠に機能し続けることはないので、どこかで見極めが必要になります。そういった判断も自動売買では必要です。
マーケットは考えられるいかなる方法を使っても、我々がシステムに対して抱く忠誠心に挑戦してくるのである。マーケットには著名な戦争格言が当てはまるー”欲望で誘い、混乱に乗じて征服せよ”。(336ページ)
シュミレーション段階で確認されていない出来事は単に短期的な喜びに終わってしまい、長期パフォーマンスに対して深刻な悪影響を及ぼす可能性がある。(337ページ)
一度システムを修正してしまえば、検証していないシステムを使っているのと同じことになり、以前の努力が水の泡になってしまう。(337ページ)
「システムトレードに向いている人は?」と聞かれたら、「自分の欠点、短所を認められる人」と答えます。
システムトレードとは自分の欠点を補うようなもの。FXトレードでは、だれも方向性を教えてくれないので、全部自分で決めるしかありません。投資は自己責任。システムトレードは孤独なトレーダーの手足となってくれるでしょう。
以上、システムトレード、自動売買という方法を理解するために読んでおくべき本をまとめました。気になる一冊があれば、ぜひ手にとって見てください。
「本なんていらない?」
いえ、完全初心者は本を使うべきです。なぜなら、短時間で効率的に学べるため。
例えば、全く知らないことを検索できますか?出来たとしてもかなり時間がかかりますよね。検索できる、それはある程度、必要な知識が頭にある状態です。しかし、かなり曖昧な疑問点だったりするとそうはいきません…。そもそもどうやって検索すればいいかも分かりませんし、時間もかかります。
そういった場合に本がオススメです。
システムトレード/FX自動売買に必須→ 資金管理を学ぶための本3冊
- FXは実践から学んでいくべきだ
- 初心者は買いと売りを繰り返し慣れるべき
- まずは行動、行動あるのみ
ある程度のトレード歴がある人がこのようことを言ったりします。
しかし、そういった経験のある人は必要な知識を知っているケースがほとんどです。FXを本で勉強して、無駄だと理解して、上記のような意見を言っています。本が無駄と考えてもいいですが、個人差があるので、まずは勉強しておいたほうが無難でしょう。
投資本を1000冊以上読んんだ筆者が、過去に読んだ『トレーディングの教科書』と呼べる本を紹介していきます。
必要なスキルは3つあります。
- 資金管理のスキル:7割
- トレード心理:2割
- トレード手法:1割
上記3つになります。資金管理スキルを高めるのに最適な本を見ていきましょう。
④ 真・トレーダーズバイブル ──Vトレーダーになるためのルール作り
基本的な資金管理を網羅的に理解できます。
翻訳本ではなく、日本人の作者なので表現もとても分かりやすいです。
海外の本に良書が多いのですが、トレード本が初めての方はこの本から始めるといいでしょう。
本来、トレードは自己都合ではなく、市場都合でやらなくてはいけません。にもかかわらず、ロスカットラインに関して、「自分は大きな損をしたくない」「許容できる損はこれくらいだ」と目分量で設定しているトレーダーが大勢います。これは、自己都合のトレードにほかなりません。(177ページ)
この「安く買って、高く売る」というセオリーは「将来の価格と比較して安いときに買い、将来の価格と比較して高いときに売る」ということが正しい意味合いでした。それにもかかわらず、ほとんどの人が過去の価格と比較して高い安いを判断しています。(205ページ)
つまり、現在の価格が高いか安いかは今後の値動き次第なのですから、今後、上昇トレンドが発生するとしたら、今の価格が過去の値動きの中で高い位置にあったとしても、ためらわずに買いなのです。
同じく、今後、下降トレンドが発生するとしたら、今の価格が安く思われる価格だったとしても、売りのポジションを作ることが正解なのです。(207ページ)
⑤ 伝説のトレーダー集団 タートル流投資の魔術
上記で紹介した『真・トレーダーズバイブル』にも出てくるタートルズ。
資金管理とトレードルールを徹底するというスタイルは、この本で紹介されているタートルズが元になっています。
一度は読んでおきたい良書。
タートル流トレーディング法は、今もこれからもうまく機能する。というのは、このトレーディング法が基本にする市場の動きは、すべての人間が心に持ち、それゆえに繰り返し発現する体系的な不合理さから生まれるものだからだ。(30ページ)
破産の確率でいちばん大事なのは、掛け金の額を大きくすると、破産の確率が急に増大することだ。一般的に、ひとつの取引でリスクにさらす額を倍にすると、破産の確率もぴったり2倍になるとは限らない。(49ページ)
現実は、どんなに消えてほしいと願っても執拗に迫ってくる。タートルたちは、現実を避けないで受け入れる。そうすれば、ものごとが望みや期待と異なっているとき、方向性を変えることが容易になる。わたしたちは不平を言わず、気に病まず、空望みもしない。具体的な行動を起こして、新しい現実認識に適応するのだ。(278ページ)
⑥ ラリー・ウィリアムズの短期売買法 【第2版】 投資で生き残るための普遍の真理
ラリー・ウィリアムズは超有名なトレーダーです。本は数冊出していますが、可能ならすべて読むことをオススメします。
『投資とは確率に賭けること』
これを理解することができます。
自分が相場よりも正しくあることはできないということを忘れてはならない。相場が正しく、自分が間違っていること以外ありえないのだ。相場が正しく、自分が間違っていること以外ありえないのだ。(36ページ)
相場の先行きについて考えを持つのはよいが、相場はこう動くべきだという期待を持つようになるとか、さらに進んで、自分の考えに固辞するようになると、破綻への道を歩き出しているのである。(36ページ)
相場で勝つということは点数を獲得するのとは違う。それは、いかに正しくあるかという問題である。正しさを鑑定するのは相場そのものである。自分が正しければ苦痛を感じない。もしも間違っていれば苦痛を感じることになろう。(42ページ)
今回は以上となります。
トレーディングの教科書のまとめでした。
いままで投資本を1000冊以上読んできましたが、ジャンルとしてトレード心理を取り扱ったものは結構あります。ただ、印象は字が多くてつまらなそう、、、
こんなタイトルの方が、本としては面白そうですようね。儲かるかどうかは別ですが(^_^;)
トレード心理は、人間心理そのものなので、読んでいくと面白いと感じるものが多いです。
こういった知識は、本で自ら学ばないとわかりません。
トレード心理にすこし興味の湧いてきたFX初心者向けに、『まずは読んでおくべき本3冊+トレード心理の学び方』を解説します。
システムトレード/FX自動売買用・心理を学ぶ際に読むべき本3冊
結論は下記のとおり。
初心者でも知っておいて損はないことは多いです。知ってるだけで今までと見方が変わる事も多い。まずは上記3冊からのスタートがオススメです。
⑦ 悩めるトレーダーのためのメンタルコーチ術 (ウィザードブックシリーズ)
『トレーダ本人が自分自身をコーチングする方法』といった内容です。
FXトレードのコーチというのは、日本では一般的ではありません。なので自分自身で、自分自身を上達へと導いていくことになります。その方法を101のレッスンという形で紹介しています。
自分のトレードのセルフコーチとしての課題は、ストレスを進んで受け入れること、そして絶対にストレスが不快ストレスにならないようにすることである。(94ページ)
では、なぜトレーダーは、成功を切望しているように見えるのに、自分の思考や感情、トレードの成績を監視する取り組みを続けようとしないのだろう。おそらく自分自身をやマーケットを理解したいという思いに突き動かされているのではなく、トレードで金儲けをすることが動機になっているからだろう。これは大きな違いである。
バスケットボールの名物コーチのボブ・ナイトの言葉を借りると、「彼らはただ勝ちたいだけで、勝つために必要な努力をする気などさらさらない」のである。(226ページ)
何をすべきことを知ることと実際にそれを行動に移すことは別なのだ。
「われわれがベストを尽くせるのは、肯定的な目標に向かって意欲をかき立てられているときであり、欠点や満たされない要求に追い立てられている時ではない」
FXトレード上達のためには、自己学習がとても重要です。自分に合うセルフコーチングを見つけることができるので、ぜひ一読をオススメします。
⑧ まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか
運と実力のちがいは?こう聞かれて明確に答えられる人は少ないのではないでしょうか。
『人はなぜ運を実力と勘違いするのか』をていねいに解説しています。
吹き飛ぶトレーダーに特徴的なのは、自分は世界がどんなふうになっているかとてもよく知っているので、ひどい目にあう可能性はないと思い込んでいることだ。彼らが、リスクをとれるのは彼らが勇敢だからではなくて、ぜんぜんわかっていないからだ。(76ページ)
みんな「今度こそは違う」だの「今回の市場は違う」だのというようなことを言って、(経済のありようについて)一見よくできた賢そうな議論で自分の主張を裏づける。彼らは他人の経験を受け入れることができないのだ。(76ページ)
私たちの頭は、ほとんどの事象を、起きる以前ではなく起きて以降に照らして解釈する。答えを知っていて試験を受けるようなものだ。時間は将来へ向かって流れるのはわかっていても、時間をさかのぼって考えるのは難しい。(78ページ)
この点は喉が嗄れるまで繰り返す。間違いかどうかは事後に決まるものではない。事前に得られた情報に照らして決まるのでだ。(79ページ)
任意の時点で市場を見渡してみると、一番成功しているトレーダーとは、一番最近の市場のサイクルに、一番適応した人たちであることが多い。歯医者やピアニストの世界ではあまりそういうことは起きない。彼らの仕事はあまりに偶然に左右されないからだ。(113ページ)
「下がったことはなかった」から「下がることはない」に簡単に飛び移ってはいけない。サンプルが不十分かもしれないし。市場は変わるかもしれない。過去の情報からは市場のことはあまりわからないかもしれない。
データは仮説を支持するよりも棄却するのに使う方が安全だ。(152ページ)
人がリスクをとるのは、勇気があるからというより、リスクを過小評価しているからであることが多い。(256ページ)
というわけで、実際のトレードで役に立つ内容なので、ぜひ本で学習してみてください。
⑨ 株式投資は心理戦争 (ウィザードブックシリーズ)
FXトレードでの集団心理を理解するうえで、必要なことが書かれています。
「世の中に逆らって成功するよりも、それに従って失敗する方ほうが評判はよくなる。というのが世の常である」(172ページ)
われわれはここに人間のきわめて基本的な行動パターンを見ることができる。意思決定が難しいほど、失敗の危険性が高いほど、客観的な評価基準が少ないほど、行動の均質化が進むのである(185ページ)
不可実性やストレスの高まりによって、個人はより集団に近いスタンスをとる。集団は結束を強め、思考は均質化する。
こうした環境で、メンバーが人気のない独自の道を歩むことはとりわけ難しい。(209ページ)
集団心理を理解し、正しいトレードを増やす方法を学ぶのはオススメです。
初心者はトレード心理から勉強する必要はないです
トレード心理を学ぶ理由は、FXトレードで利益で”利益”を積みあげるためです。
いくらトレード心理を学んでも、実際にトレードしなければ何もわかったことにはなりません。
しかも、損失から、、、
なので、”トレード心理の重要度”は初心者の場合、1番ではありません。
FX初心者が勉強する順番
気になったものから勉強するのもいいですが、やはり、重要度というのは決まっています。
- トレードの方法:買い売りなどの注文方法など
- トレード管理:自分のトレードを記録に残して整理する
- 資金管理:投資するべき金額を理論的に算出して管理
こんな感じ。
こういった内容を、まず学習してから、気になったものを勉強していくのがベストかなと…。
現代の日本において、なにも考えずに日々を過ごすこと、、、とても危険な生き方です。トレード心理も大切ですが、とりあえず本でこれらの知識を学び、実際にトレードして、あとは自分のペースで良いのかなと思います。
というわけで、今回は以上となります。
本を読むだけじゃ、なにもしていないのと同じです。
まずはデモ口座でいいのでトレードをしつつ、『知識』に対する投資だけじゃなく、『スキル』に対する投資もしていきましょう。
システムトレード/FX自動売買・FXトレードの基本を学べる本3冊
基本から学べるオススメ本はありますか?
こういった悩みを抱える方向け。
『FXトレードを知っている』状態から、『FXトレードがわかる』を目指しましょう。とはいえ、FXトレードの基本を学ぶメリットがわからないと、本を買っても積読で終わります。まずは、学習するメリットから見ていきましょう。
FX自動売買を始めるのに基本を学ぶ価値なんてない?
FXトレードで基本を学ぶ価値を3つご紹介します。
価値①:FX情報の良し悪しを、ある程度理解できるようになれる
インターネットやスマホが一般化した現在では、情報の取捨選択をしないとどんどん情弱になっていきます。なぜか、、、ふだん自然に接する情報は、情報発信者に都合がいいだけの情報だから。
本当に有益な情報というのは、『誰かに都合のいい情報』ではなく、『無味無色の情報』です。FXトレードの基本を学んでおくと、『ただの情報』か『色のついた情報』かを見分けることができるようになります。
本を読んで、このFXトレードの基本を得ておくと情報のキャッチアップの精度が上がります。
価値②:基本はシンプルなので、だれでもすぐ覚えられる
基本を学習するのに、覚えることは少しで済みます。
経験が浅いトレーダーは、この基本に他のものを複雑に組み合わせて使うから覚えることが多くなるのです。
経験を積んだトレーダーは、とてもシンプルなトレードを心がけています。
価値③:トレード学習の効率が上がる
これが一番のメリットかも。投資本に限らず、トレード学習では本当に重要な考え方は限られます。なので、FXトレードの基本的な考え方が理解できると、トレード学習を遠回りせずに行うことができます。
ベストな学習方法は、この3冊を何回か繰り返して読んでください。
筆者は投資本を1000冊以上読んできましたが、ほかのFXトレード関連本を読むより、その方が効率的に学習できます。
オススメ本を3冊ご紹介します。さっそく見てきましょう。
⑩ 株式投資・百戦百敗―土壇場で学んだ投資の掟 (同友館投資クラブ)
2002年に書かれた株式投資を対象にした本。この本の著者が日ごろからつけていたトレード日誌から得た教訓をまとめてあります。
もちろんFXトレードにも有益な内容が多いです。
場帖を見てチャートを描いてから調べるのが良い。必ずいったんは自分の「手」を煩わせてから考える習慣を身に付けよう。市販のチャートブックやパソコンの画面で決めてはならない。(98ページ)
個人投資家と機関投資家とでは投下資金も桁が違うし運用する戦略も違うのだ。何百億円の資金を動かす為替ディーラーやヘッジファンド担当者が書いた本を読んでも、儲けに直結しない理由はこれである。
自分の身の丈にあった方法でないと破滅を招く。(99ページ)
有利な状態(相場が高くなってきた)で利益の増加を見込んで買うのが「買い増し」、不利な状態(最初の買い建ては、マイナス勘定になっている)で行うのは「ナンピン買い」で、まったくの別物なのだ。(101ページ)
⑪ 稼げる投資家になるための投資の正しい考え方~歴史から学ぶ30の教訓~
投資をするうえで大切なことを徹底的に解説。トレードを歴史上の出来事に例えながら、学ぶべき教訓がわかりやすく書かれています。
販売時期も2013年と割と新しいので、最近FXを始めた人でも読みやすいかも。
投資の正しい考え方は、あくまでも、結果が出る前の時点において、より効率の良い場面を考えるものだからです。それぞれに、そのときの優位性を考え、割りきって、そのときの最も効率の良いトレードを心がけるようにしましょう。(200ページ)
では、本当の勝ちとはなんでしょうか?それは、一時的に負けても長期的に勝ち続けていけることです。長期的に勝つには、その時々の偶然を極力排除して、きちんとした理屈に基づく必要があります。(201ページ)
⑫ 続マーケットの魔術師 トップヘッジファンドマネジャーが明かす成功の極意
世界中のトレーダー御用達のトレード本、「マーケットの魔術師シリーズ」の第二弾。第一弾から読む必要はないが、もしこの本を読んで学びが多かったなら全シリーズ読破すべき。
1冊だけと言われるのなら、この本をオススメします。
でも、ポジションが理解できない動きをし始めたら、それを切る必要がある。何が起きているか、明らかに分かっていないからです。相場が、あなたは分かっていない、と告げているのです。(54ページ)
相場で大切なのは事実ではない。人々の意見とポジションがすべてです。だから、何であっても、いつであっても、どんな価格にもなり得る。(54ページ)
ある場合には80%の損失を出したマネージャーもいました。なぜか?自分の間違いを受け入れられなかったからです。彼らは計算をし続けて、自分が正しいと言い続けた。それは的外れです。(54ページ)
クラークのトレーダーに対する一番のアドバイスーうまくいくことを増やし、うまくいかないことは減らすーはあまりにも常識的で、わざわざ言うまでもないように思える。しかし、どれだけのトレーダーが、この一見明らかな原則を守り通せないかは驚くばかりだ。(55ページ)
以上、FXトレードの基本を学ぶ価値とオススメ本でした。悩まずに、すぐ行動をオススメします。
今まで投資本は1000冊以上読んできました。
10年くらい前は、現在のようにネット上に優良な情報は少なく、FXを勉強するための優良コンテンツといえば本一択でした。
それは、時代が変わっても「変わらない価値」というものがあるから。
こういった知識は、ネット上には少ないので本などで自ら学ばないといけないですね。FXをきちんと勉強したい方向けに、『厳選のFX勉強本3冊+FXの勉強の方法』を解説します。
システムトレード/FX自動売買・初心者向けの学習方法がわかる本3冊
結論は下記のとおり。
トレーダとして生きていくとはどういうことか。大切なことが書いてあります。まずは上記3冊からのスタートがオススメ。
⑬ デイトレード マーケットで勝ち続けるための発想術
これはご存知の方も多いはず。
具体的には、下記の内容が書かれています。
成功するトレーディングとは、「商品を安すぎる値段で売りに出しているものから買い、それを、高すぎる値段であると自分が知っている時に誰かに売りつける」ことである。(238ページ)
換言すれば、自分自身とそこに見えている利益に集中するのではなく、取引の可能性に集中するのである。それを成し遂げるためには、結論に至るまでにコツコツと事実をかき集める科学者の態度が必要である。(239ページ)
典型的には、安値で買うことは望ましい方向(上昇)に向かっているのではなく、下落途上にある銘柄を買うことになるからである。(263ページ)
売れ行きの悪い商品ー彼が言うところの「犬」は大幅に値引きされるのである。彼は、売り切ってしまった後に即刻その資金を売れ筋の商品に投入するのである。売れない物を早急に処分し、売れ筋を仕入れるという、単純ではあるが強力な発想によって彼は億万長者になった。(276ページ)
優れたトレーダーは決してそんなことをしない
デイトレードで「投資家マインド」を学びましょう。
⑭ あなたも株のプロになれる: 成功した男の驚くべき売買記録
こちらも勉強になります。
読むべきポイント、それは「作者の成長」です。
ピアノの上手な人が、秘密の仕掛けをしたピアノを使用しているのではないのと同じことです。
「上手な人は何か秘密があって、それをかくしているのではないだろうか」という考えは、キッパリ捨ててください。
上手な人というのは、繰り返し繰り返し練習をして上達したのです。道具を使いこなし、技術が身についているのです。(246ページ)
相場をしているかぎり、失敗は避けられません。その失敗を最小限にとどめるためのひとつの要件は「迷ったときでもいったん決めた予定を変更しないこと」かもしれません。(298ページ)
プロは形式の如何を問わず、必ず記録しています。アマチュアでは、とくに相場の上手な人以外は記録していないようです。
この理由は①面倒くさい②書き方を知らない③自主的な売買ではないから記録する気にならない④失敗の記録だから見る気もしない⑤そもそも記録しようという気持ちすらないなど、いろいろあるでしょう。(305ページ)
上記のとおり。
まずはトレードの記録が必須なので、その方法を学ぶことができます。
⑮ ワン・グッド・トレード ──シンプルな戦略に裁量を加味して生き残れ
下記をご覧ください。
習慣を変える必要がある。私だったら、毎日15分だけ時間を取って、手仕舞いの練習をする。動きの活発な銘柄を選び、手仕舞い価格を設定し、株価がその価格に達したら、さっさとすらかる。株価が設定した手仕舞い価格になったら条件反射的に手仕舞うようにすることが大事なんだ。(66ページ)
優れた仕掛けポイントで仕掛けることができれば、以下のような利点がある。
・大きなポジションを建てることができる
・損切りに逢うことが少なくなる
・大きな動きに備えてポジションを保持することができる(91ページ)
ある日、私は彼のところに行って早く上達する秘訣を聞いてみた。すると彼は言った。「過ちを毎日減らしているだけです」。もっと複雑な回答を予想した私は彼のあまりに単純な回答に拍子抜けした。(192ページ)
①ときには間違えることもあり、もしそこが底値でなかったら大損する、②たとえ底値を捕まえたとしても、それが本当に底値なのかどうかはわからない。したがって、結果的には早く売りすぎることになる。株価は底値では最悪の様相を呈することがい多い。(541ページ)
勉強に終わりはないことを、思い出させてくれる本です。
FXの勉強はした方がいいが、儲けるのはむずかしい話
ここからは余談です。
筆者が「FXトレード初心者の方に伝えたいこと」を書いていきます。下記の3つです。
- 無くなっても困らないお金でやろう
- デモトレードを重視しよう
- 過去の自分のトレードが最高の教科書
特に「トレード未経験者向け」の内容です。
流し読みでもいいので、すこし目を通してみてください。
無くなっても困らないお金でやろう
ちょっと極論ですが、下記です。
投資したお金は戻ってこない前提で考えるのがいいです。
- 余裕資金ではじめる。
- 損失が膨らみ、追加で入金する。
- 生活費を切り詰めだし、余裕がなくなる。
上記のとおり。『余裕資金=心の余裕』です。
大切なことは「資金が増えるという考え方」を持たないことです。
資金を増やすという目標を持たないと、『余裕』が増えていきます。
不思議です。だけど、ここが大切です。
デモトレードを重視しよう
多くのトレード初心者は勘違いしており、それは「デモトレードが重要」ということです。
そして『100%有効な法則』をいいますが、それは「デモトレードで利益を出せな人」は「現金でも利益を出せない」ということです。
うまくいかない原因は、経験不足。
どんなにいいロジックでも、完璧な資金管理でも、鋼のメンタルでも、そこに経験がないと利益を積み上げられません。
この数値を最大化していくと安定して経験値が上がりますよ。
③デモトレードの総時間 ≧ ④リアルトレードの総時間
⑤デモトレードの利益 ≧ ⑥リアルトレードの利益
こうなっている人は、あとは量です。
そのまま継続していってください。
過去の自分のトレードが最高の教科書
FX初心者に圧倒的に欠けているもの…。
それは「過去の自分のトレード」です。
本で勉強するということは、「過去の自分のトレード」がないから「過去の他人のトレード」で勉強するというこです。
過去の筆者もそうでした。
その結果、1000冊以上の投資本を読んでいたんだと思います。
本を読むということは、他人の過去を共有すること
現在の筆者が、年間に読む本は100冊以下です。
これは過去の自分が、自分にとっての勉強対象になったからだと理解しています。
筆者は、読書量が多いほう。
なかでも、「実在するトレーダー」の本が好きで、過去に読み漁ってきました。
「FXトレーダーの入門書」と呼ぶべき本をピックアップします。厳選して3冊だけ紹介しますので、気になる本があったら、手にとってみてください。
システムトレード/FX自動売買・トレーダーの生き方を学べる本3冊
次の3冊です。
⑯ 世紀の相場師ジェシー・リバモア (海外シリーズ)
ジェシー・リバモアは『世紀の相場師』の肩書にふさわしい伝説の投資家です。彼自身が執筆した本ではありませんが、彼の考え方を感じることができる良書。
約100年前の内容になるが、現在でも通用する思考を学べる。せひとも最初の1冊に読んでください。
彼は二度にわたってすべてを失った。しかしすべてを失うということは、株の世界で生きる者にとって死活的に重要な学習機会なのだとリバモアは思い定めていた。相場師は失わなければならないー。そこで初めて何をすべきでないかを学び取ることができる。(81ページ)
そして「強気相場」「弱気相場」という用語を決して使おうとしなかった。こうした用語には強力なイメージがあり、聞く者の心理に影響を及ぼし、先入観を与える傾向があるから、というのがその理由だった。(82ページ)
特に最初の打診が大きな意味をもつ。この取引手法の根幹をなすといってもよい。一回目の取引を実行したら、自分の判断が間違いないと確認されるまで動かないこと。二回目の取引を控えることである。株価が予想通りに動き、利益が得られたら、自分の判断に間違いはなかったと判断してよいであろう。(99ページ)
⑰ 伝説のトレーダー集団 タートル流 投資の黄金律
どうやってトレードすればいいのかわからない。
こうなったら「タートルズ」のやり方を真似すればいい。
タートルズの手法は資金管理から実際のトレードまで細かくルールが決められています。それを実行していくだけ。
それでも、取引の成り行きはつねに不確実性であり、そこからつねにある程度の恐怖が生じる。その恐怖を克服しなくては、正しいときに正しい取引を行なうことができない。(88ページ)
最初の診断は間違っているかもしれない。もっと深刻な症状が表われて、初めに予期したより急を要するものであることが明らかになるかもしれない。医師はそれを心得ている。だから、医師と医療スタッフは継続して患者の健康状態を観察する。(91ページ)
「結果ではなく、決断に集中せよ」とは、制御不能なののから、規律と厳密な事前の施行によって制御可能なものへ、本質的な観点を移行することだ。他のルールはすべて、このルールに含まれる。(96ページ)
⑱ マーケットの魔術師 米トップトレーダーが語る成功の秘訣
マーケットの魔術師はシリーズ化されており、全世界で翻訳販売されています。
それは、世界中のトレーダーの学びになっている証拠です。この本1冊で複数のトレーダーの考え方が学べるので、コスパはとてもいいです。
だけど他人のやり方をとり入れようとしても、結局は自分と他人のやり方の悪い所だけが出てきてしまって、うまくはいかないんだ。僕も随分それをやったけどね。(52ページ)
トレードで最も重要なルールは巧みな攻撃をすることではなく、巧みな防御をすることだ。毎日私は自分のポジションは間違っていると仮定してみる。自分の損切のポイントが見えてくるんだ。(134ページ)
英雄を気取ってはいけない。自己中心的な考え方をしてはいけない。常に自分自身とその能力を疑ってみる。自分はうまいんだなどと思ってはいけない。そう思った瞬間、破滅が待っている。(134ページ)
FXトレーダーという生き方 : 好きなことでお金を生み出す
FXトレーダーという生き方において、重要な考え方は下記だと思います。
- 分散する
- 何もしない
ここでいう、何もしないとは、「必要ないトレードはしない」とか「得意でないパターンの時は何もしない」という意味です。
また分散については、「資金の分散」「時間の分散」「手法の分散」と、やるべきことは多岐にわたります。こういった考え方は、FXトレーダーに限らず必要でして、今後は必須のスキルになっていくと考えています。
結論:FXトレーダーとか、あまり関係ないかもしれない
これからの時代は「なるべく好きなことを仕事にして、自分の責任で生きていくこと」が答えじゃないかなと思います。
これは、別にFXトレーダーだけじゃなく、すべての職業がこうなっていくのかなとも思っています。
筆者の提案は「なるべく好きなことをしつつ、リスクを分散して、無理せずに生きていきましょう」という感じです。
本記事で紹介した本を読みつつ、ぜひ読者のみなさんも考えてみてください。