こういった疑問に答えます。
- FX自動売買が儲からない理由は”自分の頭で考えていない”から
- FX自動売買が儲からない?5年間は損失続きです
- 初心者がFX自動売買で大損する理由
- FX自動売買で大損した初心者がやるべき事
- FX自動売買で儲かるための考え方とは【損失にコミット】
この記事を書く筆者は、FX自動売買を6年ほど継続中。
最初の3か月は少し損失、その後6ヶ月は爆益、そして下落、現在は横ばい。トータルの損益ではプラスといった感じ。実際のところ裁量トレードの経験は19年あり、専業投資家として投資収益のみで生活しているのですが、自動売買に関してはこの結果です。
こういった背景から経験を共有していきますね。
FX自動売買で「儲かる or 儲からない or 大損」 →その結果と理由
下記のとおりです。
- 儲からない理由①:自分の頭で考えない
- 儲からない理由②:トレード環境の改善を軽視
- 儲からない理由③:複利の力を使っていない
順番にみていきます。
儲からない理由①:自分の頭で考えない
具体的には、
- 自分でバックテストをしない
- デモ口座でフォワードテストをしない
- 少額からではなく、大きめの金額を入金して自動売買を始める
だって、EA販売サイトの人がテストしてるから、大丈夫なんでしょ、、、
いえいえ、EA販売サイトの人は、販売目的用の結果を公開しているだけです。自分でバックテストしてみればわかりますが、結構な確率で結果が違います。
こんな感じ。必ずズレは発生します。パッと見て小さなジグザグを気にしなくていいのですが、大きな方向性が同じかどうかは重要です。たまに、何回テストしても、方向性が一致しないEAもありますよ(^_^;)
儲からない理由②:トレード環境の改善を軽視
多くの人はトレード手法にはこだわりますが、トレード環境には時間を割きません。ここも「儲かる・儲からない」の分かれ目です。自宅のPCとかで、EAを動かすのは辞めましょう。より良いトレード環境とは言えません。
- スプレッドや手数料などの取引コストの削減
- サーバーの選定による取引速度の向上
そして、具体的には
・キャッシュバックサイトの利用
・レイテンシー(遅延速度)の小さいVPSサーバーの利用
この3つでOKです。詳しくは以下の記事にまとめてあります。ぜひとも、参考にしてください。
儲からない理由③:複利の力を使っていない
単利では資産を増やすことはむずかしいです。
この点については、FX自動売買も例外ではありません。
複利 (ふくり)
複利とは利息の計算方法のひとつで、一定期間ごとに利息を元本に組み入れ、その元本に対して利息が計算される方法です。利息の再投資のリターンを考慮に入れた方法で、元本に利息が加えられる期間によって、1カ月複利、半年複利、1年複利などがあります。
複利に対し、当初の元本に対してのみ、利息が計算される方法を単利といいます。単利と複利を比べると、複利は利息が利息を生むので、最終的な利息総額が多くなり、長く運用するほどその効果は大きくなります。これを複利効果といいます。
- 1か月の利回り1%のEA→ 3年後14.3万円
- 1か月の利回り2%のEA→ 3年後20.3万円
- 1か月の利回り3%のEA→ 3年後28.9万円
- 1か月の利回り4%のEA→ 3年後41.0万円
- 1か月の利回り5%のEA→ 3年後57.9万円
1か月の利回り2%のEAを3年間動かせば、資金は2倍になります。ここでのポイントは、利回りが低くても「3年間」稼働できるEAを探すということです。ただ、ほとんどのEAの寿命は1年未満。なので、おのずと複利効果が使えるEAは限られてきます。
当ブログでは、無料・有料問わず多くのEAをピックアップ。もちろん、3年以上の稼働実績があるEAも紹介しています。有効に使って、アナタの選択肢を増やしてください。
FX自動売買が儲からない?5年間は損失続きです
FX自動売買は儲からないのでしょうか。
5年継続できれば、1人前
FXをはじめとする投資の世界では、5年の壁というもがあります。5年続けたトレーダーは、一生トレードを続けていくというもの。
これは、とあるアンケート結果を見て筆者が気づいたものです。この調査にある、ひとつのグラフに興味を持ちました。投資歴に関するグラフなのですが、1年未満と10年以上が多くて、5年前後が一番少なくなっている。
ここから分かるのは、5年までは試行錯誤しながら儲からなくて辞めていく人が増えていく。そして、5年を過ぎると試行錯誤の成果が出始め、辞めないで続ける人が増える。5年というのがポイントのように感じました。
ほとんどの人がFXを辞めていくのは、
まずは「5年継続」にコミットしてください。
楽に儲ける方法なんてありません
FX自動売買に限らず、楽に儲ける方法なんてありません。
ただ、5年間も成果なしというのが、ツラいという気持ちはよくわかります。その問題については、複数の収入源を作ることで解決可能。収入源は最低2つ、できれば3つ持つことを目指してください。
FX自動売買だけではなく、複数の収入源での生活を目指すべき
FX自動売買の収入は、相場環境に左右されるため毎月一定額というわけにはいきません。時にはマイナスという月も発生します。
なので「給与+FX自動売買」という2つの収入源ではなく、「給与+FX自動売買+α」という3つ以上の収入源を持つことが生活の安定につながっていきます。
- ライティング
- プログラミング
- アフィリエイト
このあたり詳しくは、【リスク・危険性・デメリット】 “FX自動売買で生活するぞ!”と考えてる人向け ※オススメしない理由で解説しています。こちらも、是非ともどうぞご覧ください。
筆者自身も、投資歴は19年ありながら、今年で6年目になるFX自動売買では試行錯誤中です。まずは「5年継続にコミット」しています。というわけで、参考になればうれしく思います。
ホントのところを言うと、はじめて6ヶ月ほどはマイナス。
12カ月経過時点で、やっとプラスになりました。
つづいては”FX自動売買で大損する理由”、そして”大損を回避する方法”をまとめます。
初心者がFX自動売買で大損する理由
理由はシンプルで、初心者は”情弱”だから。
イラッとするかもですが、、、真実なのでちょっとお話を聞いてください。
無視してトレードを続けてもいいですが、何度かトレードで勝つことは出来ても、勝ち続けることはできません。今回はそういった点を解説します。
情弱だとFX自動売買で”圧倒的に不利”である理由
次の質問に答えられますか?
- NYとロンドンの証券取引所が開く時間
- 1番スプレッドが広くなる時間
- 米国雇用統計の時間
- FOMCとECBの政策金利発表時間
- 米国の夏時間と冬時間が切り替わる時期
これらはどれも基本的な情報です。
一定年数、生き残ったトレーダーであれば、全員知っているはずです。
共通点はというと、、、相場の動きが不安定になるので、取引を停止しているEA(FX自動売買ツール)が多いです。
・NYとロンドンの証券取引所が開く時間→17時30分、23時30分(米国冬時間)
・1番スプレッドが広くなる時間→日本時間7時(米国冬時間)
・米国雇用統計の時間→日本時間22時30分(米国冬時間)
・FOMCとECBの政策金利発表時間→3時00分、21時45分
・米国の夏時間と冬時間の時期→3月と11月に切り替わる
初心者がFX自動売買で勝つための方法(大損回避)
結論はズバリ、つぎの3つを繰り返すことです。
- バックテストを自分で行う→ EA開発者のデータを鵜呑みにしない
- デモ口座でトレードを行う→ 自分のお金は安易にリスクにさらさない
- 少額入金してリアル口座で取引を行う→ 石橋は叩いて渡ってください
FX自動売買で大損している人は、このプロセスをウザがってやらないです。
本当にシンプルで「お前は何言ってるの?」って感じかもですが、初心者はこういったことをを無視して、いきなり入金してトレードします。
筆者も最初の数カ月で、FX自動売買継続のポイントに気づき取引スタイルを改善しました。
あたりまえですが、デモ口座で大損が出たEAはリアル口座に入金して動かしませんよね?しっかり儲けている人はこういった基礎的なことを守っている人です。
利益=偶然
基本的に大損は回避できます。初心者は「利益の出し方」ではなく「大損の回避の仕方」にコミットするべきです。
その方法はシンプルで、先ほど紹介した3つのプロセスでFX自動売買を行なえばいいだけです。FX自動売買で、いちばん大切なことになります。
- バックテストを自分で行う→ EA開発者のデータを鵜呑みにしない
- デモ口座でトレードを行う→ 自分のお金は安易にリスクにさらさない
- 少額入金してリアル口座で取引を行う→ 石橋は叩いて渡ってください
筆者も現在は、リアル口座とデモ口座を合わせて10台以上のMT4を稼働しながらFX自動売買をしています。このMT4を動かすために必要なVPSサーバーは、海外の格安VPSを利用しています。
※このあたり詳しくは【MT4でFX自動売買】おすすめする格安VPS3社を参考にどうぞ。
FX自動売買で大損した初心者がやるべき事
色々と厳しい意見を書いてきましたが、これでFX自動売買を躊躇する人も多いはず。
初心者がやるべき事:デモ口座で1年稼働→ 学びは多い
2018年12月にFX自動売買を始めて、途中大損もありましたが、学びも多かったと感じています。
- バックテストとフォワードテスト(デモ口座運用)の量に利益は比例する
これがFX自動売買で勝つ方法だと考えています。初心者はバックテストとフォワードテストを繰り返して、まずはEAの目利きを目指しましょう。
このように思う人も多いかと思います。少しでも早く、稼いだ方がエライ見たいな風潮がSNSなどで散見されます。
しかし、筆者はこう考えます。
利益=偶然
短期で「偶然の利益」を喜びたいのか?
長期で「大損を回避」して成長したいのか?
一発当ててやるぜって感じの人はFX自動売買には向いていません、FX自動売買はコツコツ積み上げ型の取引方法だと感じています。
「初心者でも1年で1億円」みたいな結果ではありませんが、継続すると投資スキルは以前より確実にレベルアップします。
つづいては、FX自動売買で儲かる人についての考えを共有します。
FX自動売買で儲かるための考え方とは【損失にコミット】
FX自動売買で儲かる人の考え方はシンプルで、投資の基本原則を守る。
この基本原則は、FX自動売買に限らず投資全般に当てはまります。この基本原則を守らないで、成功した人はいないというくらい大切なモノです。3つあるので、具体的に見ていきましょう。
- ①FX自動売買で儲かる人:必ず損切りする
- ②FX自動売買で儲かる人:必ず分散する
- ③FX自動売買で儲かる人:必ず準備する
①FX自動売買で儲かる人:必ず損切りする
FX自動売買をはじめとする、投資は『敗者のゲーム』といわれています。
多くのスポーツは、勝つために行ったプレーで結果が決まる「勝者のゲーム」。それに対してテニスは、敗者がミスを重ねて結果が決まる「敗者のゲーム」。まさに投資は、ミスの大小で結果が決まってしまいます。
敗者のゲームを3行で説明すると、次のとおり。
- 敗者のゲームでは、ミスの少ない方が勝つ
- 敗者のゲームでは、勝敗は小さな差で決まる
- 敗者のゲームでは、勝敗が分かるまで時間がかかる
これを、FX自動売買で儲けるために当てはめると、「損失を限定」「1pipsにこだわる」「継続する」。この3つになるのではないでしょうか。その中でも、初心者がこだわるべきは『必ず損切りする』です。まずは、ここを徹底してください。
詳細について気になる方は、本も出版されているのでこちらも参考にしてみてください。
②FX自動売買で儲かる人:必ず分散する
分散するとリスクを最小化することが可能です。株式投資の際に使われる考え方で『卵は一つのカゴに盛るな』というものがあります。
卵は一つのカゴに盛るな(たまごはひとつのかごにもるな)
分類:相場・格言・由来
株式相場の世界では、先人が、その経験を基にして、さまざまな格言を残している。卵は一つのカゴに盛るなも、そのうちの一つである。卵を一つのカゴに盛ると、そのカゴを落とした場合には、全部の卵が割れてしまうかもしれないが、複数のカゴに分けて卵を盛っておけば、そのうちの一つのカゴを落としカゴの卵が割れて駄目になったとしても、他のカゴの卵は影響を受けずにすむということ。
特定の商品だけに投資をするのではなく、複数の商品に投資を行い、リスクを分散させた方がよいという教え(=銘柄分散投資)。
これはFX自動売買にも当てはまり、ロジックや手法、取引口座などを分散することで、トータルでのリスクを小さくすることができる。大切なのことは、利益の最大化ではなく、リスクの最小化という点です。
FX自動売買はミスの少ない方が儲かるようにできているので、リスクの最小化のために分散可能なモノは分散します。具体的には『取引口座』『取引資金』になります。増やしすぎても管理できなくなるので、個人で管理できる範囲、10以内を目安に分散しましょう。
③FX自動売買で儲かる人:必ず準備をする
FX自動売買を始めるなら、儲かるための準備をしよう。
って思った人は、次の3つを必ず行ってください。
FX自動売買をしているトレーダーは、ほぼ全員していると思ってもらって構いません。
- 儲かるための準備①:バックテストを自分で行う
- 儲かるための準備②:デモ口座で動かしてみる
- 儲かるための準備③:少額入金して動かす
「バックテストもデモ口座での取引も、EA販売者がやってるし、最初から入金して運用しても大丈夫じゃないかな、、、」
答えは「NO」です。
-ベンジャミン・フランクリン(アメリカの政治家)
歴史上の偉人もこういっているので、素直に従ったほうが得策です。
「失敗するための準備」ではなく「儲かるための準備」を必ずしてくださいね。
本気で儲かると思えない人は、FX自動売買は始めない方いい
ここまで話すと、「自分は面倒な作業とか苦手だし、、、やはり何かに向けて努力するのは厳しいかな…」と思うかもしれません。
ここでは筆者の経験を、すこしお話させてください。
FX自動売買を始めたのは2018年12月です。その時点で投資歴は10年以上あり、投資収益で生活していました。なので、投資するうえで、やってはいけないこと、基本的な考え方は理解していたつもりです。しかし、実際にFX自動売買をはじめたら、、、
人間は忘れる生き物です ←ここがとても重要
”忘れる生き物”って言葉はネガティブに聞こえますが、そんなことはない。だれだって、見たこと聞いたことのすべてを覚えているわけではないので、また一からやり直せばいいだけです。
→ いきなり入金してFX自動売買
→ バックテストはちょっとだけ行う
→ 最初の2週間くらいは少しだけ利益
→ その後3か月は、ずっと損失
→ これじゃダメだと思い行動開始する
こんな感じ。
ホントに初心者以下、ダメトレーダーの行動でした。しかし、「これじゃダメだ」と気づいてからは行動を徹底的に見直しその後の結果は以下の通りです。
こういった経験から、筆者は「失敗」や「ミス」のことを「キッカケ」と考えています。アナタがFX自動売買をはじめて、上手くいかなくてもそれは10年単位で見たら飛躍のための「キッカケ」なのかもしれません。
儲かる方法があるとすれば、改善しつつ、継続すること
儲からない、続かないと悩むなら、まずは無理にでも手を動かすべきです。
ここまで読んだアナタなら、FX自動売買で儲かるための行動は分かっているはずです。
- 仮説:バックテストをして、稼働するEAを決定
- 検証:デモ口座を動かして、うまくいくか確認
- 改善:問題点を改善、少額入金してスタート
具体的な手順も大切ですが、その前提となる考え方を知っておくことも重要。この部分は本の力を借りるのがベストです。
というわけで、記事のポイントをまとめます。
- 損切りを徹底して『敗者のゲーム』を有利に進める
- 分散を徹底して『リスクの最小化』をする
- 儲かるための『準備』を必ずして、それを繰り返す
こんな感じ。
「失敗」や「損失」が続くのはつらいことですが、それを「キッカケ」と考えることができれば、継続するための勇気が湧いてきます。ぜひ、最初の一歩を踏み出してみてください。
未来の『億り人』へ(^_-)-☆